主なポイント:
- BofA証券はエレバンス・ヘルス(ELV)を「買い」に格上げし、センティーン(CNC)とモリナ・ヘルスケア(MOH)を「アンダーパフォーム」から2段階引き上げの「買い」としました。
- 同行の分析では、メディケイドの利益率が2026年に底を打ち、2027年から2029年にかけて平均を上回る収益成長への道が開かれると予想しています。
- センティーンは年初来31%以上上昇しており、マネージドケア部門の回復を期待する投資家の動きを背景に、3社の中でリードしています。
主なポイント:

BofA証券は、政府支援の医療保険プランによる利益圧迫の時期を経て、セクターの見通しが明確になったとして、医療保険大手3社の格付けを引き上げました。
水曜日のリサーチノートで、同社はエレバンス・ヘルスを「中立」から「買い」に、センティーンとモリナ・ヘルスケアの2社については「アンダーパフォーム」から「買い」へと2段階引き上げました。BofAの分析では、「メディケイドの利益率は2026年に底を打つ可能性が高く、目標利益率への回復は時間の問題であり、計算上の必然である」としています。
この格上げは、州政府が2027年にマネージドケア組織(MCO)への償還率を引き上げるとの期待に基づいています。これらの償還率は過去のコストデータに基づいて設定されますが、間もなく、保険会社が2024年と2025年に対応した高額な費用や病状の重い患者層の実態が反映されることになります。アナリストは、この調整によって「2027年から2029年にかけて平均を上回る収益成長」がもたらされると記しています。
メディケイドへの露出が大きいセンティーンとモリナは、最大の株価上昇が見込まれます。より保守的な選択肢を求める投資家に対し、BofAは、エレバンス・ヘルスが「多角的な事業構成によりリスクが低い一方で、依然として魅力的な上昇ポテンシャルを提供している」と指摘しました。年初来、センティーンの株価は31%上昇しており、モリナとエレバンスはそれぞれ13%と7.2%上昇しています。いずれもS&P 500指数の4.2%の上昇を上回っています。
今回のアナリストの前向きな見解は、保険各社にとって困難な時期を経て示されたものです。例えば、モリナ・ヘルスケアが最近発表した第1四半期の売上高は108億ドルで前年同期比3.1%減となり、通期の売上高見通しを5.6%引き下げて420億ドルとしました。
しかし、同社の調整後1株当たり利益は2.35ドルで、アナリスト予想を23%上回りました。ジョセフ・ズブレツキーCEOは、当四半期について「状況を考えれば堅調だった」と述べ、連結医療費率が91.1%であったことを規律あるコスト管理の証拠として挙げました。また同社は、フロリダ州で新たに60億ドルの契約を立ち上げており、今後2年間の収益に貢献すると期待されています。
今回の格上げは、市場が短期的な変動を越えて、メディケイド提供会社のより安定した基盤に注目していることを示唆しています。投資家は、コスト動向が安定していることを確認するために第2四半期決算を注視しており、それがさらなるパフォーマンス向上の舞台を整えることになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。