重要なポイント
- 2026年度第3四半期の売上高は780万ドルとなり、前四半期比で64%増加しました。
- リサイクル事業から初のプラスの売上総利益(70万ドル)を達成しました。
- 四半期末時点で3,850万ドルの現金を保有し、負債はゼロです。
重要なポイント

アメリカン・バッテリー・テクノロジー・カンパニー(NASDAQ: ABAT)は、第3四半期の売上高が前四半期比64%増の780万ドルに達し、リサイクル事業の規模拡大を背景に初の売上総利益プラスを達成したと発表しました。
ライアン・メルサート最高経営責任者(CEO)は声明で、「事業からプラスの売上総利益を達成したことは、多くの成長企業が成し遂げられない大きな節目であり、当社の重要鉱物リサイクル施設の自立した運営を可能にするものです」と述べました。
3月31日に終了した当四半期における同社の売上高は、ネバダ州の施設での大幅な増産によって押し上げられた一方、売上原価は11%増の710万ドルにとどまりました。その結果、70万ドルの売上総利益を計上しました。また、3,850万ドルの現金を保有し、負債ゼロという強力な流動性ポジションも報告されました。プレスリリースでは非GAAPベースの調整後売上総利益200万ドルが強調されましたが、10-Q報告書では、2,760万ドルの株式報酬費用により、四半期純損失が3,380万ドル(1株当たり0.26ドル)に拡大したことが明らかになりました。
ABATの主な焦点は、リサイクル事業の拡大と一次リチウム資源の開発という2つの側面にあります。同社は米国の南東部で第2のリサイクル工場の建設を進めており、ネバダ州のトノパ・フラッツ(Tonopah Flats)リチウムプロジェクトも前進させています。同プロジェクトの予備実行可能性調査では、税引後の潜在的な正味現在価値(NPV)が25.7億ドルに達するとされています。また、このプロジェクトは連邦政府の許可プロセスを簡素化するための「Fast-41」対象プロジェクトに指定されました。
発表を受けて同社の株価は2.59%上昇しましたが、過去5回の決算発表後の平均変動率9.4%と比較すると控えめな反応となりました。同セクターの他社はまちまちの結果で、ライ・サイクル・ホールディングス(LNZA)が9.79%上昇した一方、エバーグリーン・サービス(ESGL)やノヴァンタ(NVRI)などは小幅な下落となりました。
売上総利益のプラス化は、成長段階にある同社にとって収益化に向けた重要な一歩ですが、大幅な純損失は、野心的な拡大計画を資金提供するために外部調達や政府支援に依存している現状を浮き彫りにしています。投資家は、持続的な利益率の改善とトノパ・フラッツプロジェクトの進展に注目しており、今後予定されている確定実行可能性調査が重要なカタリストになると期待されています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。