主な要点:
- 第1四半期の売上高は前年同期比17%増の1815億ドルを記録し、営業利益率は過去最高の13.1%に達しました。
- AWSの成長率は前年同期比28%に加速し、年換算売上高は1500億ドルに到達。AIサービスが150億ドル以上貢献しています。
- カスタムチップ事業の年換算売上規模が500億ドルに達する可能性があること、およびTrainium AIチップで2250億ドル以上の受注残があることを公表しました。
主な要点:

アマゾン・ドット・コム(Amazon.com Inc.)は、第2四半期の売上高がアナリスト予想を上回る最大1990億ドルに達するとの見通しを示しました。記録的な第1四半期において、クラウド需要の加速と半導体事業の急成長が、同社のAI投資の結実を裏付けた形です。
アンディ・ジャシーCEOは決算説明会で、「もし当社のチップ事業が独立した企業だったとしたら、年換算売上高は約500億ドルに達していただろう」と述べ、同部門の規模を初めて明らかにしました。「当社のカスタムシリコン事業は、現在、データセンター向けチップ事業として世界トップ3に入ります。」
同社が発表した第1四半期の売上高は前年同期比17%増の1815億ドルで、営業利益は過去最高の239億ドルに達しました。主要な収益源であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)は、売上成長率が前年同期比28%に加速し、376億ドルに達しました。第2四半期の営業利益については、200億ドルから240億ドルの範囲になると予測しています。
今回の結果は、アマゾンが人工知能(AI)支出のブームにおいて大きなシェアを獲得していることを示しており、多額の設備投資に対する投資家の懸念を和らげました。AWSの受注残高が3640億ドル、さらにTrainium AIチップの受注残が2250億ドルに上ることを公表したことで、同社はエヌビディアのような既存のチップメーカーや、マイクロソフトのようなクラウドの競合他社にとって強力なライバルとしての地位を確立しました。
ジャシー氏は投資家に対し、あらゆるアプリケーションがAIによって再構築されようとしている「一生に一度の機会」の真っ只中にいると語りました。AWSにおけるAI関連の年換算売上高はすでに150億ドルを超えており、これはAWSの立ち上げから3年後のビジネス全体の規模の約260倍に相当します。
カスタムチップ部門が大きな注目を集めました。ジャシー氏によると、同事業は前四半期比で40%近く成長しており、主要なAI研究所であるAnthropicやOpenAIから複数年の契約を確保しています。2026年初頭に出荷が開始された「Trainium 3」チップはほぼ完売状態で、次世代の「Trainium 4」も一般提供開始の18ヶ月前からその大部分が予約されているとのことです。
この垂直統合は、多大な財務的メリットをもたらすと期待されています。ジャシー氏は、「Trainiumによって年間数百億ドルの設備投資(CapEx)が削減され、推論用チップを他社に依存する場合と比較して、営業利益率が数百ベーシスポイント向上すると見込んでいます」と付け加えました。
AIの成長は、アマゾンのGraviton CPUチップに対する需要も押し上げています。同社は、Meta Platformsが自社で進めるエージェント型AIのCPU負荷の高いワークロードを処理するために、数千万個のGravitonコアを使用することを決定したと発表しました。
第2四半期の売上高を1940億ドルから1990億ドルの間と見込む同社のガイダンスは、この勢いが継続することを示唆しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。