主なポイント
- 6月27日、ビットコインは6万ドル超を維持。Polymarketは7月FOMCでの据え置き確率を80.5%と織り込む
- ストラテジーの与信依存型資金調達モデルに厳しい視線、信用環境の逼迫で懸念拡大
- アナリストは「5万8000ドル割れで4万ドル台後半への下落リスク」と警告
主なポイント

ビットコインは6月27日に6万ドル超を維持した。予測市場では7月の連邦準備制度理事会(FRB)が金利を据え置く確率が80.5%と織り込まれている。その一方で、ストラテジー(Strategy)の与信依存型資金調達モデルに対する厳しい視線が強まり、信用環境の逼迫が暗号資産(仮想通貨)のリスク選好に与える影響が注目されている。
ビットコインは6月27日、6万ドル超を維持。Polymarketのトレーダーは7月29〜30日の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが金利を据え置く確率を80.5%と織り込んでいる。同時に、ストラテジーの与信依存型資金調達モデルへの懸念が高まり、暗号資産セクターに固有のリスクが加わっている。
「市場は利下げの織り込みを完全に放棄し、現在は10月までの利上げに現実的な確率を割り当てている」と、レッカー・キャピタルの資本市場責任者クイン・トンプソン氏は指摘する。「7月のFRB据え置きはベースラインだ。問題はその後に何が来るかだ」
CoinGeckoのデータによると、BTCは協定世界時14時30分時点で6万203ドルで取引され、前日比0.44%上昇したが、6月1日以降では18.8%下落している。同資産は6月25日に一時5万9000ドルを割り込んだ後回復し、5万8000〜5万9000ドルのゾーンが主要なサポート領域として浮上している。レジスタンスは6万1800〜6万1900ドルに位置し、200週単純移動平均線は6万2243ドル(TradingViewデータ)。Polymarketの7月FOMC据え置き契約は80.5セントで取引され、7月会合での金利変更なしの確率が80.5%であることを示している。暗号資産全体の時価総額は2.08兆ドル、ビットコインの支配率は58.09%となっている。
6万ドルの水準は重要な攻防戦となっている。5万8000ドルを終値ベースで明確に下回れば、4万ドル台後半への道が開かれる。ドル流動性がさらに逼迫すれば、このシナリオの可能性は高まる。次のビットコイン半減期まで約22か月であり、これは歴史的に買い蓄積ゾーンとされており、忍耐強い買い手に構造的なサポートを提供している。
ストラテジーの与信モデルに厳しい視線
世界最大の企業ビットコイン保有者であるストラテジーは、信用環境の逼迫に伴い、その資金調達構造に対する疑問に直面している。同社のビットコイン担保型資金調達ビークル(STRC優先株を含む)は額面を下回って取引されており、長期下落局面におけるマージンコールリスクに対する投資家の懸念を反映している。
同社は依然として500億ドル超のビットコインを保有しているが、証券価格の弱含みと資金調達コストの上昇により、積み増しを継続するための魅力的な選択肢は減少している。ストラテジーのポジションに強制的なレバレッジ解消(デレバレッジ)が生じれば、その保有規模が日次スポット出来高に対して大きいことから、ビットコインに大幅な下押し圧力がかかることになる。
ETF資金流出が圧力を強める
米国のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)は7週連続の純流出に近づいており、SoSoValueのデータによると、期間中の投資家の引き出し額は60億ドルを超える。この継続的な償還は、2025年10月にビットコインを史上最高値の12万6198ドルに押し上げる原動力となった需要の重要な源泉を失わせている。
米ドル指数(DXY)は13か月ぶりの高水準となる101.5まで上昇し、金融環境をさらに逼迫させている。ドル高は歴史的にビットコインやその他のリスク資産に逆圧力をかける。高利回りの法定通貨代替資産が、無利子のデジタル資産の魅力を減退させるためだ。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。