主なポイント:
- BMOはS&P500の2026年末目標を7,850に引き上げ、8%の上昇余地を示唆
- フォワード利益成長率29%は歴史的に稀とTrahan氏
- コアインフレは秋までに加速し、上昇分を帳消しにする可能性も
主なポイント:

BMOキャピタル・マーケッツはS&P500の年末目標を7,850に引き上げ、その主な原動力として29%のフォワード利益成長を挙げた。
「この力強い利益成長のストーリーはある意味前例がなく、株価にとって絶好の追い風となる」とBMOキャピタル・マーケッツのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、フランソワ・トラハン氏は述べた。
新たな目標は、水曜日の終値7,266.99から約8%の上昇余地を示唆する。S&P500のフォワード利益は29%で成長しており、ミッドキャップ株は18%、スモールキャップ株は24%と、パンデミック後の回復局面以来の水準にあるとトラハン氏は指摘した。同行のストラテジストは、現在のサイクルは利益が回復する前に景気後退を経験しなかった点で、過去の局面とは異なると述べた。
トラハン氏は、このような急激な利益成長は通常、副産物としてインフレをもたらすと警告する。同氏は2026年秋までにコアインフレが加速し、人工知能(AI)を凌ぐ主要な市場テーマとなる可能性があると予想している。S&P500は今後数カ月で7,850を超える可能性があるが、インフレ圧力が顕在化すれば上昇分の一部を失うだろうと同氏は述べた。
同ストラテジストは、米国の消費者が affordability crisis(購買力危機)によるストレスに直面しており、これが広範な成長ストーリーを減速させていると認めた。それでも同氏は、利益環境を「全ての船を押し上げる潮汐」と表現し、過去の政策措置による刺激策が引き続き経済を巡っていると述べた。
トラハン氏は循環株に対して強気の見方を維持しており、AIトレードが冷え込んでも力強い利益環境が経済敏感株を支えると見込んでいる。テクノロジーセクターはここ数日、AIやメモリーチップメーカーへの熱意が薄れる中で売られている。
今回の目標引き上げは、BMOが利益の勢いを株式市場の短期的な主要ドライバーと見なしていることを示している。投資家は第3四半期までの月次インフレデータを注視し、トラハン氏が予想するようにコア価格圧力が高まっている兆候を探すことになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。