要点
- 格付け引き下げ: BNPパリバは、キャセイパシフィックの格付けを「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げました。
- 目標株価: 目標株価は13.1香港ドルから18%引き下げられ、10.7香港ドルとなりました。
- 核心的理由: 最近の燃油サーチャージの値上げは、急騰するジェット燃料価格を相殺するには不十分と見なされ、収益性を圧迫しています。
要点

BNPパリバは、キャセイパシフィック航空(00293.HK)の格付けを「中立」に引き下げ、目標株価を18%削減しました。燃料コストの上昇が同社の収益性を圧迫すると警告しています。
「価格の上昇は、3月のジェット燃料価格の上昇分の約70%しか相殺できない」とBNPパリバはリサーチレポートで述べており、同社の計算には航空会社の30%の燃料ヘッジが考慮されていると付け加えました。
キャセイパシフィックが長距離路線の燃油サーチャージを1,560香港ドルに引き上げたことを受け、同行は香港を拠点とする同社の目標株価を13.1香港ドルから10.7香港ドルに引き下げました。これは主要路線のチケット価格で約15%の値上げに相当しますが、有効座席キロメートルあたり約0.12香港ドルというジェット燃料コストのベースラインを完全にカバーできるとは予想されていません。
今回の格下げは、今年後半に予想される大幅な利益圧迫を反映しています。BNPパリバは、キャセイの今年度の利益予測を13%減の75億香港ドルに、来年度を5%減の89億香港ドルにそれぞれ下方修正しました。
同行の分析は、2026年の平均ジェット燃料価格が1バレルあたり140ドルになるという更新された予測に基づいており、これは昨年後半の平均86ドルから大幅な上昇となります。レポートでは、2027年後半から価格が80ドル程度に正常化する可能性が示唆されています。
中東での混乱によりアジア・欧州間の旅行における乗り継ぎ需要が増加し、キャセイパシフィックは短期的には恩恵を受ける可能性がありますが、高い燃油サーチャージは2026年後半から旅客需要全体と座席利用率に悪影響を与えると予想されています。
格付けの「中立」への引き下げは、燃料コストの圧迫が和らぐまで、株価の上昇余地が限定的であることを示唆しています。投資家は、高い運営コストが利益率にどのような影響を与えているかについて具体的なデータを確認するため、キャセイパシフィックの次回の決算発表を注視することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。