主なポイント
- Cerebrasは5月のIPO以来初の決算を火曜日の引け後に発表
- アナリストは第1四半期売上高1億8100万ドル、前年比82%増を予測
- IPO株の13%が木曜に売却可能となり、需給リスクが増大
主なポイント

Cerebras Systems Inc.は火曜日の引け後に上場企業として初の四半期決算を発表する。オプション市場は同AIチップメーカーの株価に13%の両方向への変動を織り込んでいる。
「第1四半期は当社のOpenAIとの提携に関連した複数年にわたる成長局面の始まりです」とAndrew Feldman CEOは決算発表に先立つ声明で述べた。
アナリストは第1四半期の売上高を1億8100万~1億8300万ドル、前年比82%増と予測している(Visible Alphaコンセンサス予想)。調整後1株あたり損失は16セントと見込まれる。Cerebrasはまた、OpenAIに付与したワラントに関連する反対収入の調整を除外した「コア売上高」指標を新たに導入する。
今回の決算発表は、同社が5月に1株185ドルで新規株式公開(IPO)を実施してからわずか1カ月余りで行われる。株価は初日の取引で386ドルまで急騰した後、不安定な値動きに落ち着き、以降25取引セッションのうち19回で3%を超える変動を記録した。株価は月曜日に224.43ドルで引け、IPO価格からは依然21%高いものの、日中高値からは42%下落している。
OpenAI要因
Cerebrasの成長シナリオは、OpenAIとの200億ドルの複数年クラウド契約にかかっている。OpenAIはCerebrasのハードウェアを使用してソフトウェアコーディングモデル「Codex-Spark」をホストしている。この契約は同社の246億ドルの受注残高の大部分を占め、うち37億ドルが2026年と2027年に売上として認識される見込みである。
ただし、この契約は会計上の複雑さをもたらす。CerebrasはOpenAIに対し、行使価格がほぼゼロの3330万株のワラントを付与した。契約の履行が進むにつれ、報告売上高を減少させる非キャッシュの反対収入費用を計上することになる。Needhamのアナリスト、Quinn Bolton氏は、これらの費用は第1四半期は小幅だが、OpenAI契約の本格化に伴い拡大すると述べている。
Cerebrasはまた、Amazon Web Servicesとの拘束力のあるタームシートを保有しており、同社のチップをホストする初の主要クラウドプロバイダーとなる可能性がある。
ウォール街の見方
IPO以来、11人のアナリストがカバレッジを開始し、平均目標株価は294ドル、投資判断は「買い」となっている(FactSet調べ)。Wedbushは270ドル、UBSは300ドル、モルガン・スタンレーは250ドルの目標株価を設定し、いずれもAI推論におけるCerebrasの技術優位性と優良顧客基盤を理由に挙げている。
アナリストはコア売上高(反対収入費用を除く)が2028年までに72億ドルに達し、調整後1株利益は5.53ドルになると予測している。月曜日の終値ベースでは、株価はその予想の41倍で取引されている。
ロックアップ期限切れが迫る
木曜日にはIPO株の13%が売却可能となる最初のロックアップマイルストーンが到来し、重要なリスク要因となる。発行済み株式総数のうちIPOで売却されたのは約15%に過ぎず、薄い流通株式数が上昇と下落の両方を増幅してきた。第2のロックアップトリガーは、Cerebrasが第2四半期決算を発表した2日後に発動され、さらに17%の株式が解放される。
第1四半期はIPO前に終了しているため、今回の決算報告にはIPOによる貸借対照表およびキャッシュフローの変化はまだ反映されていない。
投資家への示唆
今回の決算発表は、Cerebrasの高バリュエーションが売上高の加速的な成長と顧客関係の拡大によって正当化されるかどうかの試金石となる。投資家はコア売上高指標とOpenAI契約の進捗状況に関する最新情報に注目し、246億ドルの受注残高が報告売上高に変換されているかどうかを確認することになる。木曜日のロックアップ期限切れは短期的な需給リスクをもたらし、決算内容にかかわらず株価に下押し圧力となる可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。