主なポイント:
- デルは6%下落し約407ドル、メモリー価格上昇がマージンを圧迫
- ウェスタンデジタルは5%上昇し678ドル、マイクロンの好決算が追い風
- 値決め力が組み立て企業からメモリー供給企業に移行している構図
主なポイント:

デル・テクノロジーズが6%下落し約407ドルとなる一方、ウェスタンデジタルが5%上昇して678ドルとなり、AIハードウェア関連銘柄が二分された。マイクロンの好決算がメモリー価格決定力を改めて裏付けたことが背景にある。
「トレーニング、推論、エージェンティックAIから物理的AIに至るまで、事実上すべてのAIワークロードは、HDDに永続的かつ費用対効果高く保存されるデータを生み出している」と、ウェスタンデジタルのアービング・タンCEOは述べた。
デルの第1四半期(自社基準)の粗利益率は前年同期の21%から18%に低下し、経営陣は低マージンのAIサーバーへの構成シフトが圧力要因だと説明した。ウェスタンデジタルの非GAAPベース粗利益率は51%、売上高は33億4000万ドルで前年比46%増となった。サンディスクとマイクロンもウェスタンデジタルとともに上昇した一方、高い部品コストを吸収するハードウェア組み立て企業は伸び悩んだ。
ウェスタンデジタルは7月下旬に第4四半期(自社基準)決算を発表予定で、売上高ガイダンスは36億5000万ドル(上下1億ドル)を見込む。デルは8月下旬に第2四半期(自社基準)の決算を公表し、売上高440億〜450億ドルを予想している。次回の決算サイクルでは、メモリー供給企業が価格決定力を維持できるかどうか、またハードウェアメーカーがそのコストのうちどれだけを吸収しなければならないかが明らかになるだろう。
ナスダック100は1.36%下落の2万9460.40、S&P500は0.80%低下の7371.80で終了。メモリー主導のAIハードウェア内での乖離がハイテク株全体に重しとなった。ダウ工業株30種平均は0.01%上昇の5万2139.00、ラッセル2000は0.09%高の3006.89。メモリー供給企業とハードウェア組み立て企業の間の乖離は、木曜日の取引セッションにおいて最も明確なセクターレベルのシグナルとなった。
デルは年初来で224%上昇(水曜日終値時点)、ウェスタンデジタルは296%の上昇を記録しており、両銘柄ともに木曜日の取引に入る時点で高い期待を背負っていた。この動きはマイクロンの四半期決算を受けたもので、メモリー・ストレージ投資家は、AIデータセンター需要が引き続き加速しており、供給企業のプレミアムバリュエーションを正当化するとの確認材料と受け止めた。メモリーはAI構築におけるボトルネックとなっており、その希少性が今や供給企業の価格決定力となって表れている。
デルにとっての懸念は、メモリー価格の上昇が既存のマージン問題を悪化させる点だ。同社のAI最適化サーバー売上高は第1四半期(自社基準)に前年比757%増の161億3000万ドルに急増したが、低マージンのハードウェアへの構成シフトにより全体の粗利益率は3ポイント低下した。メモリー価格が上昇する中、弱気派の見方としては、マージンの計算が一段と厳しさを増してから改善するという流れになる。224%の上昇後の一度の下落日が投資テーゼの変更を意味するわけではないが、8月の決算発表を前にマージン圧力の方向性は注視に値する。
ウェスタンデジタルの見通しはその逆の構図を示している。同社は第4四半期(自社基準)の売上高を前期の33億4000万ドルから36億5000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を3.25ドルと見込んでいる。個人投資家フォーラム「WallStreetBets」における同社株へのセンチメントは、先週82と非常に強気な水準に達した後、やや冷え込んでいる。個人投資家の熱意と今年の296%という上昇率の規模を踏まえると、7月の決算発表に向けて期待は高まっている。
資本は、システムを組み立てる筐体メーカーではなく、AI構築を支える供給企業へと向かった。この乖離は業界全体に波及している。サンディスクとマイクロンはウェスタンデジタルとともにメモリー需要の恩恵を受けた一方、それらの部品を調達する組み立て企業やハードウェアメーカーは横ばいから弱含みに終わった。投資家は、木曜日に見られたこの二分がより広範な資金シフトに拡大するのか、それとも市場がマイクロンの決算を消化するにつれて解消されるのかを注視することができる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。