主な要点:
- DXCは最高裁が上告受理を拒否した後、TCSから2億1360万ドルを回収
- 第5巡回区控訴裁はTCSがCSCの営業秘密を意図的かつ悪意をもって不正流用したと認定
- 現金回収により、AI駆動型サービスへの転換を進めるDXCの財務基盤が強化
主な要点:

DXCテクノロジーは、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)から2億1356万498.98ドルを回収した。米最高裁が、TCSがDXC子会社のコンピュータ・サイエンシズ・コーポレーション(CSC)に帰属する営業秘密を意図的に不正流用したとする下級審の判決を覆さなかったためである。
「信頼はあらゆるビジネス関係の基盤である」とDXCの会長兼最高経営責任者(CEO)ラウル・フェルナンデス氏は述べた。「AIイノベーションの時代において、信頼はさらに重要となる。そのような中、TCSのようなグローバル企業が米国企業の営業秘密を意図的に不正流用したとして糾弾されるのは極めて遺憾である」
この金額は、1億6800万ドルの損害賠償額に累積利息を加えたものである。米国第5巡回区控訴裁判所は以前、TCSの行為が意図的であり、CSCの権利を意識的に無視したものであるとの判断を支持し、不正流用は「意図的かつ悪意的」であったと指摘している。
今回の現金注入は、約1億6550万株の発行済み株式を有するDXCが、従業員および役員の株式報酬計画により約29.7%の株式希薄化リスクを抱える中で実施された。同社の株価は発表日に3.7%下落したが、アナリストはこの動きをセクター全体の動きではなく、銘柄固有の要因によるものと分析している。5月末時点での空売り比率は浮動株の17.12%、買い戻しに要する日数は5.37日であった。
今回の資金回収は、同社がAI駆動型サービスへと事業をシフトする中で、知的財産権を執行するDXCの能力を裏付けるものとなった。DXCは最近、Anthropicとの複数年にわたる提携を発表し、Claude AIをエンタープライズシステムに組み込むこと、また全世界で1万1000人以上のエンジニアを擁する成長ユニット「DXCエンジニアリング」を立ち上げた。TCSは今月初め、本件に関連して第1四半期に7000万ドルの特別損失を計上する予定であると発表している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。