主なポイント:
- フェルボ・エナジーは5,560万株を1株あたり21ドルから24ドルで売り出し、最大13.3億ドルの調達を目指しています。
- このIPOにより、仮条件の上限で計算した同社の時価総額は約65億ドルに達する可能性があります。
- 調達資金は、24時間稼働可能なカーボンフリーエネルギーへの需要増加に対応するため、次世代型地熱発電プロジェクトの拡大に充てられる見通しです。
主なポイント:

地熱発電開発のフェルボ・エナジー(Fervo Energy)は、最大13.3億ドルの調達を見込む米国での新規株式公開(IPO)に向けたロードショーを開始しました。同社は、データセンター向けに急増するクリーンで安定した電力需要の取り込みを狙っています。
同社は公式発表の中で、「フェルボ・エナジーは、次世代型地熱システムの大規模展開を通じて、24時間365日利用可能なカーボンフリー電力を提供する」と述べています。
ヒューストンを拠点とする同社は、クラスA普通株55,555,555株を1株あたり21.00ドルから24.00ドルの価格で売り出す計画です。共同主幹事のJPモルガン、BofAセキュリティーズ、RBCキャピタル・マーケッツ、バークレイズなどの引受会社は、追加で830万株を購入するオプションを有しています。仮条件の上限価格で計算すると、フェルボの時価総額は約65億ドルに達することになります。
今回のIPOは、排出物を出さずに従来の発電所のような安定性を約束する先進的地熱セクターにとって、重要な試金石となります。ナスダックにティッカーシンボル「FRVO」で上場を予定しているフェルボのIPOが成功すれば、太陽光や風力といった変動性電源を補完するクリーンなベースロード電源技術へのさらなる投資を呼び込む可能性があります。
フェルボは、水平掘削など石油・ガス業界の掘削技術を地熱エネルギー生産に応用しています。これにより、従来は採算が合わなかった深部の不浸透性岩体からの熱抽出が可能になり、地熱発電におけるスケーラブルなアプローチを実現しています。
なお、同社は二層構造の株式制度を採用します。IPO後、共同創業者であるティム・ラティマーCEOとジャック・ノーベックCTOは、1株につき40票の議決権を持つクラスB株をすべて保有し、約54.4%の議決権を確保する見通しです。この構造は、テクノロジー企業や創業者主導の企業では一般的であり、長期的な戦略的支配権を維持することを目的としています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。