- ImmunityBioは、がん治療薬「Anktiva」について投資家を誤解させた疑いで集団訴訟に直面しています。
- この訴訟は、宣伝内容を「虚偽または誤解を招く」としたFDAの警告書を受けたものです。
- このニュースを受けて株価は21%下落し、時価総額で約20億ドルが消失しました。

がん治療薬「Anktiva」の誤解を招く宣伝に関するFDA(米国食品医薬品局)の警告を受け、株価が21%急落したことを受けて、ImmunityBio, Inc. (NASDAQ: IBRX) に対する証券集団訴訟が提起されました。
2026年1月19日から3月24日の間に株式を購入した投資家を対象とするこの訴訟は、同社とその経営陣が薬剤の有効性について虚偽の記述を行ったと主張しています。FDAの警告書には、宣伝資料が「特定の種類の膀胱がんの治療薬であるAnktivaが、あらゆるがんを完治させ、さらには予防できるかのような誤解を招く印象を与えている」と記されています。
FDAの書簡が公表された3月24日、ImmunityBioの株価は1.98ドル下落して7.42ドルで取引を終えました。これは21.12%の下落であり、同社の時価総額のうち約20億ドルが消失したことになります。この訴訟の筆頭原告の届出期限は2026年5月26日です。
法的措置の中心となっているのは、ImmunityBioの執行会長であるパトリック・スン・シオン博士がポッドキャストで「(Anktivaは)実際にはすべてのがんを治療できる」と示唆した主張です。FDAは、Anktivaを特定の種類の非筋層浸潤性膀胱がん(NMIBC)の治療のみに承認しており、それも他の治療法との併用が条件となっています。
FDAの処方薬宣伝局は2026年3月13日に警告書を発行し、1月19日のテレビ広告とポッドキャストに薬剤の不当表示にあたる「虚偽または誤解を招く」記述が含まれていると指摘しました。
同局は、Anktivaを「がんワクチン」と特徴づけ、がんを「完治」させることができるという主張を特に問題視し、「有効性の主張を裏付けるデータは把握していない」と述べています。FDAは、「一貫して蔓延している誤解を招く有効性の主張」は、「Anktivaのベネフィットを著しく誤って伝えており、公衆衛生の観点から特に懸念される」と警告しました。
訴訟の対象期間は、スン・シオン博士が問題の主張を行ったポッドキャストの日付である2026年1月19日に始まります。Hagens BermanやLevi & Korsinskyなどの法律事務所は、この期間中、株価が人為的に吊り上げられた価格で取引されていたと主張しています。
Hagens Bermanの調査を率いるパートナー、リード・カスリーン氏は、「ImmunityBioがAnktivaの有効性と適応症について投資家を意図的に誤解させたという主張を調査している」と述べました。3月24日のFDA書簡の公開が修正事象となり、急激な株価下落を引き起こしました。
この訴訟により、ImmunityBioの宣伝活動は厳しい監視の目にさらされ、同社の内部情報開示統制に疑問が投げかけられています。投資家にとって、このケースは宣伝文句が連邦証券法の下で、楽観的なマーケティングの域を超えて重大な虚偽記載に該当したかどうかが焦点となります。次の重要な日程は、投資家が筆頭原告の地位を求める期限である5月26日です。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではありません。