- インド政府は、2026年5月13日付で金と銀の輸入関税を6%から15%に引き上げた。
- 銀地金の輸入は「制限」カテゴリーに移行され、出荷には政府の特定承認が必要となった。
- 国内の金スポット価格は年初来で18.7%上昇しており、同期間に銀は16.2%上昇している。

インドは金と銀の輸入関税を15%に急激に引き上げ、銀の輸入に新たな制限を課した。これにより上場投資信託(ETF)の供給懸念が生じ、世界第2位の貴金属市場で価格変動が加速している。
「シルバーETFへの影響については、現時点では静観する状況にある」と、DSPアセット・マネジャーズのパッシブ運用・商品部門責任者であるアニル・ゲラニ(CFA)氏は述べた。「供給状況は現在のところ安定しているが、銀地金を『自由』カテゴリーから『制限』カテゴリーに移行させたことによる正確な影響については、まだ明確ではない。」
従来の6%から大幅増となる15%の新関税は5月13日に発効した。ミライ・アセット・ミューチュアル・ファンドのレポートによると、この措置は非必需品の輸入を抑制し、ルピーを安定させることを目的としている。5月16日から発効した銀地金の制限により、国内のディスカウントは5月15日から18日の間に1kgあたり-11,840ルピーから-5,000ルピーへと縮小した。年初来で国内スポット金価格は18.7%上昇し、銀は16.2%上昇している。
この政策転換は、現物のLBMA認定地金に裏付けられたインドのシルバーETFに重大な疑問を投げかけている。輸入承認の遅延は、運用会社が新しいETFユニットを作成するために必要なサプライチェーンを混乱させ、ファンドが純資産価値(NAV)に対してプレミアムで取引される要因となる可能性がある。この状況は、国内プレミアムが急上昇し密輸が増加した2012年から2013年にかけてのインドの輸入制限を想起させる。COMEXなどの取引所における国際価格は引き続き国際的な要因によって動くものの、新しい規則によってインド国内価格は高水準で推移すると予想される。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。