主なポイント
- 直営店の既存店売上高は0.1%減となり、2024年以来初めて同指標がマイナスに転じました。
- 配送費およびマーケティング費用が45%以上急増したため、純利益は3.6%減の5億600万人民元となりました。
- 当四半期中に純増で2,548店舗を出店し、世界全体の店舗数は33,596店舗に拡大しました。
主なポイント

ラッキンコーヒー(Luckin Coffee Inc.)は、第1四半期の直営店における既存店売上高が0.1%減少したと発表しました。これは2024年以来初めての減少であり、アナリスト予想を上回った増収記録に影を落とす結果となりました。
4月29日の財務報告書で詳細が語られたこの結果は、中国のコーヒーチェーンである同社が積極的なグローバル拡大を続ける一方で、収益性への圧力が強まっていることを反映しています。
第1四半期において、ラッキンの業績は売上の伸びと収益性の間の乖離が拡大していることを示しました。総売上高は前年同期比35.3%増の120億人民元(約16.6億米ドル)に達しましたが、コストの急増が利益率を圧迫しました。同社の直営店レベルの利益率は、前年同期の17.0%から13.6%に低下しました。
主要な売上指標がマイナスに転じたことは、市場の飽和や、大幅な割引と急速な出店によって市場シェアを獲得してきたラッキンの成長モデルの持続可能性について疑問を投げかけています。この結果は、直近の四半期で米国内の既存店売上高が7.1%増加したライバルのスターバックス(Starbucks Corp.)とは対照的です。
利益減少の主な要因は、営業費用の急激な増加でした。配送費は、注文量の増加に対応するためにサードパーティのプラットフォームに依存した結果、前年同期比89.8%増の13.1億元に急増しました。販売およびマーケティング費用も47.5%増の7.32億元に跳ね上がりました。
既存店への圧力にもかかわらず、同社の拡大スピードは衰えていません。ラッキンは当四半期中に純増で2,548店舗を新規開店し、総店舗数は33,596店舗に達しました。月間平均取引顧客数も25.3%増の9,310万人となりました。
今回の報告は、「あらゆる犠牲を払ってでも成長を追求する」というラッキンの戦略が、現在収益性を圧迫していることを示唆しています。投資家は、第2四半期の業績において同社がマイナスの売上トレンドを逆転できるか、あるいはこれが競争激化と利益率圧縮の新たな時代の始まりとなるのかを注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。