主なポイント
- 増収: マカオのマス・ゲーミング・セグメントの継続的な回復により、純売上高は前年同期比10%増の88億香港ドルとなりました。
- 収益への圧力: 米親会社MGMリゾーツ・インターナショナルに支払うブランディング手数料が倍増したことが重石となり、調整後EBITDAは4%増の25億香港ドルにとどまりました。
- 市場シェア: 全体のカジノ総売上高(GGR)シェアは15.4%で、同社のマスGGRシェアは16.2%に拡大しました。
主なポイント

美高梅中国控股有限公司(MGMチャイナ、2282.HK)が発表した第1四半期の純売上高は、マス市場のゲーミングに支えられ、前年同期比10%増の88億香港ドルとなりました。一方で、米親会社への支払い手数料の増加が利益を圧迫しました。
「マカオを訪れるお客様の目的に適うよう、賢明な資金投入を行いたいと考えています。ターゲットとするプレミアム・ゲストやプレミアム・ゲーミング・カスタマーにサービスを提供することに注力しています」と、MGMチャイナの幹部は決算説明会で述べ、競争力を維持するための製品クオリティへのこだわりを強調しました。
同社の発表によると、調整後EBITDAは前年同期比4%増の25億香港ドルでした。利益の伸びが鈍化した背景には、親会社MGMリゾーツ・インターナショナル(MGM.N)との間で1月1日から適用された新しいブランディング契約があり、ライセンス料が月間純売上高の1.75%から3.5%へと倍増しました。これにより、今期の支払手数料は前年同期の1,800万ドルから4,100万ドルに増加しました。
今回の結果は、カジノ運営会社にとって主要な成長エンジンとなっているマカオのマス市場の力強い回復を改めて裏付けるものです。しかし同時に、企業内部の政策が香港上場の子会社の利益率や株主還元に直接的な影響を及ぼし得ることも浮き彫りにしました。
同社が保有するマカオの2つのリゾート施設では、パフォーマンスに差が出ました。成長を牽引したのはMGMコタイ(美獅美高梅)で、売上高は前年同期比10%増の53億香港ドル、調整後EBITDAは11%増の16億香港ドルでした。一方、マカオ半島にある旧来のMGMマカオ(澳門美高梅)は、売上高こそ9%増の34億香港ドルとなったものの、VIPテーブルの勝率低下などが響き、調整後EBITDAは7.9%減の8億3,200万香港ドルに沈みました。
MGMチャイナの今期のカジノ総売上高(GGR)シェアは15.4%と、前年同期の15.7%から微減しました。しかし、スロットマシンを含む高利益のマス市場における推定シェアは、2025年第1四半期の15.8%から16.2%に向上しました。このポジションを維持するため、同社は大型連休「黄金周(ゴールデンウィーク)」を前に、MGMコタイでのスイートルーム改修を完了し、新たなプレミアム・ゲーミング・エリアをオープンさせました。
業績見通しの引き上げは、経営陣が需要の加速を期待していることを示唆しています。今回の決算はマカオのカジノ市場の回復の強さを追認しましたが、MGMチャイナの収益性が依然として親会社の手数料構造に敏感であることを示しました。投資家は、現在進行中の施設改修が高いコストを相殺するのに十分な成長をもたらすかどうかに注目しており、間近に迫ったゴールデンウィークが次の大きな試金石となります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。