イラン緊張の再燃とエネルギー価格の高騰がハイテク・金属株の売りを誘い、日本株は上昇局面から反落した。
イラン緊張の再燃とエネルギー価格の高騰がハイテク・金属株の売りを誘い、日本株は上昇局面から反落した。

イラン緊張の再燃とエネルギー価格の高騰がハイテク・金属株の売りを誘い、日本株は上昇局面から反落した。
日経平均株価は水曜日に1.2%下落し、取引時間中に一時的に押し上げられた過去最高値の勢いを消し去った。この下落は、イラン紛争を巡る新たな懸念とエネルギーコストの上昇がハイテク・金属株の重荷となったことが要因だ。
「市場はイラン情勢がさらに悪化する確率を織り込み始めており、エネルギーコストを通じて日本に直接的な影響が及ぶ」と楽天証券のチーフストラテジスト、窪田真之氏は指摘する。「急ピッチで上昇していたハイテク株は、投資家がリスクプレミアムを再評価する中で利食い売りに直面している。」
ハイテク株と金属株が下落を主導し、半導体関連銘柄が指数の最大の重しとなった。この売りは、ブレント原油が0.8%上昇して1バレル=96.75ドルとなった流れを受けたもので、中東和平協議がほとんど進展を見せない中で上昇基調が続いている。ドナルド・トランプ大統領がワシントンとテヘランが暫定合意に近づいていると保証したにもかかわらず、である。
円は1ドル=160円近辺で取引され、日本当局による為替介入の可能性に警戒感が漂う水準となっている。通常は輸出企業にとって追い風となる円安だが、エネルギーや原材料の輸入コストを押し上げることでインフレ懸念を増幅させている。
エネルギーコストが変えるリスク計算
原油の約90%を輸入に依存する日本は、ホルムズ海峡の混乱に最もさらされるアジア経済圏の一つである。同海峡は世界の石油輸送量の約20%を扱い、2月以降の米イラン紛争の焦点となっている。
OECDは水曜日、中東戦争が2027年まで続いた場合、世界経済の成長率は2.1%に減速する可能性があると警告した。これは湾岸諸国の石油輸出が第3四半期までに紛争前の水準に戻った場合の2.8%予測から下方修正される数字である。すでに脆弱な回復局面にある日本経済は、企業収益と家計支出を圧迫する可能性のあるエネルギーコスト上昇というさらなる逆風に直面している。
インドは水曜日、航空燃料費高騰の影響を緩和するため、航空会社向けに10億ドルの支援パッケージを承認した。バングラデシュは電気料金を16%引き上げ、日本政府は家計の負担軽減のため190億ドルの追加支出を承認した。
圧力にさらされるアジア市場
日経平均の下落は、アジア全域に広がったリスク回避の動きに連動したものだ。韓国のKOSPI指数は火曜日に最大3.3%下落し、MSCIアジア太平洋指数(日本を除く)は0.6%下落した。香港のハンセン指数先物は軟調な寄り付きを示唆した。
東京の売りとは対照的に、ウォール街ではS&P500種株価指数が火曜日に初めて7,600を超えて取引を終え、AI関連株に支えられた。しかしS&P500ミニ先物は時間外取引で0.5%下落し、先行きの弱含みを示唆した。
米国のマルコ・ルビオ国務長官は水曜日、議会でイランがまだ和平合意に同意していないと述べ、高濃縮ウラン備蓄の処遇がなお膠着点となっていると指摘した。イランのアッバス・アラグチ外相は、交渉において「具体的な進展はなかった」と述べたが、コミュニケーションの窓口は開かれているとしている。
日経平均が史上最高値から1.2%下落に転じたことは、地政学的リスクが再燃する中でセンチメントがいかに急速に変化し得るかを示している。エネルギーコストの上昇と停戦協議の停滞により、日本株はAI主導の上昇相場が中東からの逆風に耐えうるかという試練に直面している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。