主なポイント
- 通期の既存事業売上高は0.2%増加し、2023年以来初の増収となったが、アナリスト予想をわずかに下回った。
- 第4四半期のコニャック売上高は、中国市場の力強い回復に支えられ、15.5%急増した。
- 米州地域はわずかに減収となったが、米国市場のパフォーマンスは第3四半期から改善した。
主なポイント

フランスの蒸留酒メーカー、レミーコアントロー(Remy Cointreau SA)は、第4四半期の中国におけるコニャック販売の回復が寄与し、通期の既存事業売上高が0.2%増加したと発表した。これにより、3年連続の減収を辛うじて回避した。
あるアナリストは、「この結果は、苦境に立たされているフランスのコニャックメーカーの再建を誓ったフランク・マリリ(Franck Marilly)CEOにとって追い風となる」と指摘した。マリリ氏は6月に就任し、来月には詳細な戦略を提示する予定だ。
「レミーマルタン」ブランドを擁する同社は、第4四半期のコニャック売上高が15.5%急増し、それまでの低迷から急反転した。同社は、生活費の高騰から主要市場である米国や中国での関税問題に至るまで、数々の危機に苦しんできた。通期の売上高はアナリスト予想をわずかに下回り、1株当たり利益は公表されなかった。
業績の改善は脆弱な回復に支えられている。第4四半期の中国における急増は、前年同期が依然として経済的逆風にさらされていたため、比較対象が「非常に有利」であったことも影響している。米州地域では通期で「わずかな減収」を記録したが、安価なコニャック製品の米国での販売を回復させる取り組みは、第3四半期と比較していくらか進展が見られた。
今月初め、レミーコアントローはリーダーシップ、価格設定、流通の変更を通じて収益性を向上させるための変革プランを開始した。同社は特に景気サイクルや消費者の好みの変化に対して脆弱であった。最近では、世界情勢の影響で空港での高級酒販売が停滞しており、瓶や穀物などの原材料コストの上昇も懸念されている。
わずかながら増収に転じたことは、経営陣の初期の取り組み、特に主要な中国市場の安定化が実を結び始めていることを示唆している。投資家は今後、持続的な回復と利益率改善の兆しを求め、6月に発表される新戦略に注目することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。