主なポイント:
- シルバーはFRBが6月に金利を3.50%-3.75%で据え置いたことを受けて下落。
- FOMCメンバー18人中9人が依然として年内の利上げを見込む。
- 金利上昇は無利子のシルバーを保有する機会費用を押し上げる。
主なポイント:

シルバーはFRBの6月会合を受けて下落した。政策当局者が市場の想定よりもタカ派的な姿勢を示したことで、同金属はボリュームプロファイルのサポートゾーンに向けて値を下げている。
「FRBの最新予測は、さらなる引き締めへの明確なバイアスを示しており、短期的には貴金属にとってマイナス要因だ」と、Edgenのコモディティアナリスト、オマー・タリク氏は述べた。
連邦公開市場委員会(FOMC)は6月23日、フェデラルファンド金利を3.50%-3.75%に据え置いた。メンバー18人中9人が依然として年内の利上げの可能性を見込んでいる。2026年の政策金利中央値予想は3.4%から3.8%に引き上げられ、2027年の見通しも3.1%から3.6%に修正された。FRBはまた、2026年のインフレ予測を2.7%から3.6%に引き上げ、コアインフレ期待も2.7%から3.3%に上方修正した。
このタカ派的な見通しの修正により、金利期待は大きく変化した。CMEのFedWatchツールによると、2026年6月までの利下げ確率は0.7%に低下する一方、追加利上げの確率は約90%に達している。金利上昇は、シルバーのような無利子資産を保有する機会費用を増大させる。シルバーは利回りを生む金融商品と投資家の資金を競合する。
これを相殺する可能性があるのがエネルギー価格だ。4月のCPI上昇の40%以上をエネルギー価格の3.8%上昇が占めたが、中東情勢の進展によりガソリン価格は落ち着いている。しかしロイター通信によれば、新たなエネルギー安全保障計画により約5億バレルの追加戦略備蓄が必要となる可能性があり、総需要は最大10億バレルに達する可能性があるという。これはエネルギーコストを高止まりさせ、インフレ見通しを複雑化させる要因となり得る。
シルバーの次の大きなカタリストは7月のFOMC会合となる。市場は委員会の金利スタンスに変化が生じるかどうかを注視する。同金属が現在のボリュームプロファイル・サポートゾーンを維持できるかどうかで、調整がさらに深まるのか、それとも持続的なインフレに対するヘッジを求める買い手を引き寄せるのかが決定される。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。