主なポイント(Key Takeaways):
- スポットシルバーは3.7%安の72.13ドル、1月の120ドル超の記録から下落を拡大
- UBSは昨年の140%高騰が産業需要家の購買意欲を減退させ始めたと警告
- HSBCはシルバーを「根本的に割高」と指摘、MacquarieはFRBの利上げが価格を圧迫すると見解
主なポイント(Key Takeaways):

スポットシルバーは3.7%安の1オンス72.13ドルとなり、1月の120ドル超の記録から下落を拡大。アナリストは昨年の140%高騰が産業需要家の購入意欲を減退させ始めたと警告した。
「価格が現在の水準にある限り、需要の低下は続く可能性が高い」とUBSのアナリストは5月22日のノートで指摘。金が中央銀行の購入によって支えられているのに対し、銀にはそうした戦略的需要のアンカーがなく、民間投資や産業需要の変動に対してより脆弱だと述べた。
シルバーは1月28日に過去最高値120ドルに急騰した後、ほぼ30%の一日暴落を記録。3月20日には67.60ドルで底を打ち、5月中旬までに約87ドルまで回復した後、再び70ドル半ばに下落した。期近の米シルバー先物も3.7%安の72.16ドルで引けた。
HSBCのアナリストはシルバーを「根本的に割高」と評価し、金銀比率が拡大する可能性が高く、金が上昇しても銀は軟化する余地があると述べた。Macquarieのストラテジストは回復の余地はほとんどないと見ており、FRBが2027年前半に利上げを行うと予想され、貴金属にさらなる下押し圧力がかかるとしている。「今年後半の平均銀価格は現在の水準付近で推移すると予想するが、中東情勢が解決するまで変動性は続くだろう」とMacquarieは5月21日のノートで述べた。
銀はコンピューターや携帯電話から太陽光パネルや自動車に至るまで産業用途が幅広く、金よりも経済サイクルの影響を受けやすい。UBSは、高騰した価格水準がさまざまな産業の需要に重荷となり始めており、現在の投資環境は関連する変動性に対して投資家に十分なリターンをもたらしていないと指摘した。
72.13ドルのシルバーは1月の高値120ドルから約40%下落しており、イラン紛争で価格が押し上げられる前の水準とほぼ同等である。同金属の52週レンジは67.60ドルから120ドルで、現在の価格はその中間付近に位置している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。