主な要点:
- 住宅向けソーラー株のエンフェーズ・エナジーとソーラーエッジ・テクノロジーズは、強気な需要見通しを受けてそれぞれ15%と17%急騰しました。
- 大規模発電所向け供給業者のカナディアン・ソーラーは、第1四半期決算で一時的な関税還付金を除いた実質売上高総利益率がわずか12%であったことが判明し、11%急落しました。
- この明暗は、コモディティ化の圧力にさらされている企業よりも、米国住宅市場に強みを持つ企業を選好する市場の物色動向を浮き彫りにしています。
主な要点:

木曜日のソーラー関連株は明暗が分かれ、エンフェーズ・エナジー(Enphase Energy Inc.、NASDAQ: ENPH)が15%急騰、ソーラーエッジ・テクノロジーズ(SolarEdge Technologies Inc.、NASDAQ: SEDG)が17%上昇した一方で、カナディアン・ソーラー(Canadian Solar Inc.、NASDAQ: CSIQ)は11%下落するという極端な展開となりました。この動きは、住宅向けソーラー企業と大規模発電所向けモジュールメーカーとの間の明確な格差を浮き彫りにしています。
「ENPH、SEDG、CSIQの極端な取引状況は、同じセクターに分類される3社であっても、ビジネスモデルが異なればいかに正反対の反応を示すかを物語っています」と、金融ライターのデビッド・モーデル氏は「24/7 Wall St.」のレポートで述べています。「住宅向け銘柄が買いを集める一方で、大規模発電所向けモジュールメーカーは改めて収益性への厳しい視線にさらされています」
住宅用ソーラー株の反発の背景には、エンフェーズが発表した最新データがあります。米国の販売需要が前四半期比で21%増加し、過去2年間で最強の数値となりました。ソーラーエッジもまた、非GAAPベースの売上高総利益率で6四半期連続の拡大を記録しています。対照的に、カナディアン・ソーラーの第1四半期売上高は予想を上回ったものの、9300万ドルの関税還付金を除いた実質的な売上高総利益率が12%にとどまったことが嫌気されました。
市場は、米国および欧州の屋根設置型市場に高利益率の差別化製品(インバータなど)を供給しているエンフェーズやソーラーエッジを高く評価しています。これらの企業の業績は、米10年物国債利回りが4.46%で推移しているという金利環境にも助けられており、住宅所有者にとってソーラーローンの資金計画が維持可能な範囲に収まっています。その一方で、コモディティ化した大規模発電所向けモジュール製造を手掛け、中国の競合他社からの圧力にさらされているカナディアン・ソーラーは、投資家から敬遠されています。
株価パフォーマンスの乖離は、ビジネスモデルの違いを反映しています。エンフェーズとソーラーエッジは、インバータなどの高利益率なパワーエレクトロニクス製品を住宅市場に販売しています。これは、コモディティ動向や価格圧力の影響を受けやすいカナディアン・ソーラーの大規模発電所向けモジュール事業とは対照的です。
年初来のパフォーマンス格差は顕著です。ソーラーエッジ株は68%上昇、エンフェーズは49%上昇していますが、カナディアン・ソーラーは関税還付の恩恵がなくなる中、第2四半期の利益率見通しを13%〜15%とするなど、厳しい局面を迎えています。
投資家は、住宅用ソーラー株への買いが持続するかを注視しています。カナディアン・ソーラーについては、利益率見通しの弱さを受けてアナリストが業績予想を引き下げるかどうかが焦点となります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。