ハイテク株が米国株指数を2営業日連続で押し下げ、投資家は半導体や人工知能関連株からディフェンシブセクターへと資金をシフトさせている。
ハイテク株が米国株指数を2営業日連続で押し下げ、投資家は半導体や人工知能関連株からディフェンシブセクターへと資金をシフトさせている。

ハイテク株が米国株指数を2営業日連続で押し下げ、投資家は半導体や人工知能(AI)関連株からディフェンシブセクターへと資金をシフトさせている。
S&P500種株価指数は金曜日、前日比0.27%安の7337.68で終了し、週間の下落幅を拡大した。AI取引が崩れ、投資家はヘルスケア、生活必需品、公益事業などのディフェンシブ銘柄に資金を移している。ナスダック総合指数は0.48%安の2万5236.88、ダウ工業株30種平均も反落した。
「市場は、とどまるところを知らぬ上昇の後にAI楽観論を再評価しており、ディフェンシブ銘柄への資金シフトは確信が�らいでいることを示している」とRBCキャピタル・マーケッツの米国株式戦略責任者、ロリ・カルバシナ氏は指摘する。
この売りは、サンディスクやマイクロン・テクノロジーなどの半導体株がそれぞれ7%以上下落した前日(木曜)のS&P500の小幅安(0.1%未満)、ナスダックの0.24%安に続く動きだ。木曜の取引では、循環株(消費者)が1.52%上昇し、資金シフトが始まった一方、産業株は1.34%下落、エネルギー株は0.57%下落した。金は1オンス当たり4086.40ドルと0.96%上昇、10年物国債利回りは2ベーシスポイント低下の4.38%となった。
この資金シフトは、6月最終週を前にリスク選好の減退を示している。6月最終週には、連邦準備制度理事会(FRB)が最も重視するインフレ指標である個人消費支出(PCE)コア指数の発表が木曜日に予定されている。エコノミストはコアPCEの年間上昇率が約3.4%に上昇すると予想しており、この数字は物価圧力が依然として根強く、ケビン・ウォーシュ新議長の下でFRBのタカ派姿勢が維持されるという懸念を強める可能性がある。
トレーダーらは資金シフトを促す3つの触媒を挙げている。FRBのタカ派シフト(市場は年内の追加利上げ確率を89%と織り込んでいる)、リスク選好を抑制した粘着性の高いインフレデータ、そして急騰後の半導体・AI銘柄での利益確定売りだ。BofAグローバル・リサーチは、年内に米国でさらに75ベーシスポイントの利上げを予想している。ハイテク株中心のナスダックは週間ベースで約5%下落し、AI取引への圧力が強まっている。
億万長者投資家のジェレミー・グランサム氏は木曜日、米国株が史上最高値圏にあると警告し、大幅な損失の可能性に注意を促した。ダウとナスダックの動きの違いは資金シフトの幅を浮き彫りにしている。金融株や産業株の比率が高いダウは、今回の売りの中でハイテク株中心のナスダックよりも底堅く推移している。
来週は木曜日のコアPCE発表に加え、FRBの年次銀行ストレステストも予定されている。インフレデータに上方サプライズがあれば、グロース株からディフェンシブ銘柄への資金シフトが加速する可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。