要点:
- スターバックスの第2四半期売上高は前年同期比9%増の95億ドルとなり、アナリスト予想の91.2億ドルを上回りました。
- 中国の既存店売上高はわずか0.5%増にとどまり、取引数の2.1%増が客単価の1.6%減によって相殺されました。
- 同社は2026年度通期の業績見通しを引き上げ、世界の既存店売上高成長率を少なくとも5%、調整後EPSを2.25ドルから2.45ドルの間と予想しています。
要点:

スターバックスは、好調な第2四半期決算を受けて通期の業績見通しを引き上げました。米国の堅調な需要と運営面の改善が、激しい競争により価格圧力がかかっている中国市場の大幅な減速を補う形となりました。
ブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)は、「今四半期はスターバックスにとって転換点であり、売上高と利益の両方で成長を達成した」と述べました。また、同社の再生戦略が顧客体験の向上を実現すると同時に、長期的な価値を牽引していると強調しました。
この世界的なコーヒーチェーン大手は、連結純売上高が前年同期比9%増の95億ドルとなり、アナリストの平均予想である91.2億ドルを上回ったと発表しました。調整後1株当たり利益(EPS)は0.50ドルで、予想を0.08ドル上回りました。これを受けて、同社の株価は時間外取引で5%以上上昇しました。
この好調な業績を牽引したのは、既存店売上高が7.1%増となった北米市場でした。世界全体では、来店客数の3.8%増加と1回あたりの平均支出額の2.3%増加により、既存店売上高は6.2%増加しました。
しかし、重要な成長市場である中国での回復は劇的に減速しています。同国における既存店売上高の伸びはわずか0.5%にとどまり、ここ数四半期で最も低い水準となりました。顧客の取引数は2.1%増加したものの、客単価は1.6%下落しており、この動態は現地メディアで「数量増、単価下落」と表現されています。これは、派手な「9.9元コーヒー」キャンペーンで市場シェアを獲得しているラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)やコッティコーヒー(庫迪咖啡)といった現地競合他社との競争激化を反映しています。
これに対抗するため、スターバックスは中国で「千店千面(1000の店舗に1000の顔)」戦略を加速させており、効率的な小型店舗から移動式コーヒーカートまで、多様な消費者シナリオに適応するための幅広い店舗形態を展開しています。
業績見通しの引き上げは、経営陣が米国の再生計画によってアジアでの課題を相殺できるという自信を持っていることを示唆しています。投資家は、現地の激しい競争に対して中国での価格決定力が安定し始める兆候があるかどうか、次回の決算報告に注目することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。