主なポイント:
- UBSは中国の主要航空会社3社の四半期利益改善を見込む
- 運営費の30~40%を占める燃料費が低下
- 各社は4~5月に月間約12億~15億元の損失
主なポイント:

UBSは、米イラン停戦により原油価格が1バレル当たり90ドルを下回ったことで、中国の主要航空会社3社の収益性が改善するとの見方を示した。
「燃料費は中国の航空会社の総運営コストの30%から40%を占め、最大の単一コスト項目となっている」とUBSは調査レポートで述べた。
同社は、中国国際航空、中国南方航空、中国東方航空の3大航空会社が、前年同期比でプラスに転じる形で、四半期ごとの利益改善を達成すると予想している。DBSグループは中国国際航空の格付けを「ホールド」に引き上げ、目標株価を4.1香港ドルに設定した。
戦争による高値である1バレル100ドル超から90ドルを下回る水準への原油価格の後退は、紛争が2月下旬の約60ドルから急騰させた後の救済となる。損失は6月初旬まで続いたものの、UBSは、燃料サーチャージの引き下げが需要を刺激する可能性があることから、6月後半には収益性が改善すると見ている。
2月下旬に始まった中東紛争により、原油価格は約60ドルから5月までに100ドル超へと急騰し、UBSによれば、4月と5月に各社は月平均で約12億~15億元の損失を計上した。ブレント原油は、ドナルド・トランプ大統領がイランとの合意に達したと発表したことを受け、日曜日に3.9%下落して1バレル約84ドルとなり、米国産原油は4.8%下落して約81ドルとなった。
同社は、中国の航空会社の株価はここ数ヶ月、原油価格の上昇により圧力を受けているものの、市場は悪材料をほぼ織り込んでおり、 downside リスクは限定的であると指摘。燃料費が現在低下していることから、最大のコスト逆風が後退し、セクター全体のリレーティング(再評価)が進む可能性がある。
この見方は、数ヶ月にわたる巨額損失の後、中国の航空会社にとって、原油価格によるコスト圧力の最悪期が過ぎた可能性を示唆している。投資家は、このトレンドを確認するため、週次のジェット燃料価格データや今後の燃料サーチャージ調整に注目することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。