主なポイント:
- 複数の法律事務所が、投資家を代表してアップスタート・ホールディングス(Upstart Holdings, Inc.)に対し集団訴訟を提起しました。
- 訴訟では、アップスタートが自社のAI融資審査モデルの正確性と性能について誤解を招く声明を出したと主張しています。
- この動きは、同社が2025年の売上高見通しを4,400万ドル下方修正し、株価が9.71%下落したことを受けたものです。
主なポイント:

フィンテック企業のアップスタート・ホールディングス(Upstart Holdings, Inc.、NASDAQ: UPST)が、自社の人工知能モデルがローン承認を抑制していることを明かし、それが大幅な業績見通しの引き下げと株価の急落を招いたとして、集団訴訟が提起されました。
訴状によると、同社は自社のAI「Model 22」に関して、市場に対して虚偽の、かつ誤解を招く声明を出したとされています。訴訟では、アップスタートがモデルの正確性を誇張し、同モデルが「負の経済指標にしばしば過剰反応した」ことで事業パフォーマンスに悪影響を及ぼしたことを開示しなかったと主張しています。
同社がモデルの問題を開示した翌日の2025年11月5日、アップスタートの株価は9.71%(1株あたり4.49ドル)下落し、41.75ドルで取引を終えました。同日、アップスタートは2025年通期の売上高見通しを、従来の約9億9,000万ドルから9億4,600万ドルへと4,400万ドル引き下げました。この訴訟の対象期間は、2025年5月14日から2025年11月4日までに証券を購入した投資家です。
訴訟では、アップスタートの公式声明が対象期間を通じて重大な虚偽かつ誤解を招くものであり、真実が市場に明らかになった際に投資家に損害を与えたと主張しています。投資家は2026年6月8日までに、集団の代表原告(リード・プランティフ)として務めるための申し立てを裁判所に行うことができます。
申し立ての核心は、Model 22による信用およびマクロ経済状況の過度に保守的な評価にあります。これによりローンの成約率が抑制され、手数料収入に直接的な影響を及ぼしたと報じられています。同社は以前、2025年8月に2025年度の売上高見通しを10億5,500万ドルに引き上げていましたが、そのわずか3ヶ月後に下方修正しました。複数の全米規模の法律事務所が、投資家に対し係争中の訴訟に関する通知を発行しています。
株価の下落により、時価総額は訴訟対象期間の開始以来見られなかった水準まで低下しており、同社は疑惑への対応を迫られています。2026年6月8日の代表原告の選定結果が次の大きなきっかけとなり、同社に対する訴訟の方向性を決定づけることになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。