- 6月限の米天然ガス先物は1.6%安の2.647ドル/mmBtuで取引を終えました。
- 全米にわたる温和な気候により、冷房需要の本格的な立ち上がりが遅れており、価格の重石となっています。
- 次回のEIA報告では、平均を上回る790億立方フィートの在庫積み増しが示される見通しです。
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火曜日の米天然ガス先物相場は下落しました。温和な気候で需要が抑制されたことから、中心限月の6月限は前日比1.6%安の100万英国熱量単位(mmBtu)あたり2.647ドルで引けました。
BOKフィナンシャルのデニス・キスラー氏はリポートの中で、「天然ガス価格は通常4月下旬に底を打ち、6月中旬にかけて季節的な上昇トレンドに入ります。しかし、気温が平年を下回る中、米国南部で期待されている冷房需要の立ち上がりが見られないため、価格を押し上げるのは難しい状況です」と述べています。
市場は、明日発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計を注視しています。ウォール・ストリート・ジャーナルのアナリスト調査によると、在庫は平年を上回る790億立方フィート(Bcf)の積み増しが見込まれています。平均を上回る在庫増となれば、5年平均に対する過剰在庫が拡大し、市場にさらなる下押し圧力をかけることになります。
短期的には軟調な見通しですが、一部で実需の支えが出る可能性もあります。EBWアナリティクスのイーライ・ルービン氏は、「週末にかけて暖房負荷が上昇する見通しで、中西部北部や北東部で実物価格の支えとなるだろう」と指摘。5月初旬に気候が好転すれば、3月初旬から続く弱気心理が和らぐ可能性があると付け加えました。
6月限への期先乗り換えが進む中、5月限の満期以降の続落傾向が鮮明となっています。市場は引き続き気象予報に強く影響されており、トレーダーは夏の冷房シーズンを本格化させ、潤沢な在庫を取り崩すような持続的な熱波の兆候を待っています。それまでは、短期的な気温変化や週間在庫データに敏感な展開が続く見通しです。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。