ウェルズ・ファーゴはマイクロン・テクノロジーの目標株価を550ドルから1,220ドルに引き上げた。AI需要による高帯域メモリーの急増と業界の供給逼迫を背景としている。メモリーのスーパーサイクルが加速するなか、ウォール街から相次ぐ強気見解の流れに加わる格好となった。
ウェルズ・ファーゴはマイクロン・テクノロジーの目標株価を550ドルから1,220ドルに引き上げた。AI需要による高帯域メモリーの急増と業界の供給逼迫を背景としている。メモリーのスーパーサイクルが加速するなか、ウォール街から相次ぐ強気見解の流れに加わる格好となった。

ウェルズ・ファーゴはマイクロン・テクノロジー(Micron Technology Inc.)の目標株価を従来の550ドルから1,220ドルに引き上げた。これは現在900ドル前後で推移する株価から約36%の上昇余地を示唆する。
同行は月曜のメモで、AI需要による高帯域メモリーの持続的な急増と業界の供給逼迫が主な要因だとアナリストが指摘した。平均販売価格の上昇と、高い利益率が一時的ではなく持続可能であるとの確信が強まっていると述べている。
今回の新たな目標株価は、ウォール街各社による一連の引き上げの流れに加わった。サスケハナは1,750ドル、モルガン・スタンレーは1,050ドル、レイモンド・ジェームズは1,100ドルにそれぞれ目標を引き上げた。UBSは5月下旬に目標を1,625ドルに引き上げ、新たな長期メモリー供給契約が価格を高止まりさせ、利益を安定させると主張した。HSBCとメリウスはともに目標を1,100ドルに、シティは840ドルに引き上げた。マイクロンをカバーする41人のアナリストのコンセンサス評価は「ストロング・バイ」で、ストリート最高目標の1,750ドルは現在の水準から約100%の上昇余地を示唆する。
マイクロンの株価は過去52週間で約750%急騰し、300ドルを下回る水準から現在の約900ドルまで上昇した。年初来では260%以上値上がりし、時価総額は1兆ドルを超えた。この上昇はAIインフラ支出によるメモリーのスーパーサイクルに支えられており、マイクロンの高帯域メモリーチップは大規模言語モデルやクラウドAIプラットフォームを動かすAIデータセンターにおいて重要な部品となっている。
同社は第2四半期の売上高が過去最高の238億6,000万ドルに達し、前年同期の82億ドルから約3倍になったと報告した。調整後1株当たり利益は12.20ドルで、前年の1.56ドルから増加した。フリーキャッシュフローは約69億ドルに達し、期末時点で約167億ドルの現金を保有していた。現四半期については、売上高約335億ドル、粗利益率約81%、調整後EPS約18.90ドルと、またも記録的な四半期となる見通しを示している。
マイクロンの2026年分の高帯域メモリー全容量はすでに完全に割り当てられており、主要顧客の中期的な需要の約50%から60%を同社が満たしている。同社は最近、バージニア州マナサスの工場で1-α DRAMの生産を開始した。これは米国で製造された中で最も先進的なメモリーである。マイクロンは2026年序盤にS&P 100指数にも採用され、インデックスファンドからの新たな買い手が加わった。
ウェルズ・ファーゴによる目標株価の引き上げは、マイクロンをウォール街で最も強気な見方の一角に位置づける。アナリストは2026年度の1株当たり利益を58.79ドル(前年比665%増)、2027年度の利益を102.26ドルと予想している。株価はフォワードベースで利益の約18.4倍で取引されており、セクター中央値を下回っている。同社が成長軌道を維持すれば、さらに倍率が拡大する余地があることを示唆している。投資家は6月24日予定の第3四半期決算発表で、利益率や能力拡大に関する最新の見通しに注目することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。