主なポイント:
- WDC株はインテル関連の観測を受け、10.6%上昇し過去最高値の788ドルに
- この上昇により、AIストレージ需要を背景とした過去1年間の上昇率は1,115%に拡大
- アナリストは2026年度のEPSが9.60ドルへ倍増以上と予想
主なポイント:

ウェスタンデジタル(Western Digital Corp.)の株価は、インテルとの戦略的提携観測を受け10.6%上昇し、過去最高値となる788ドルを記録した。AIインフラ投資を原動力とする1年にわたる上昇基調がさらに加速する形となった。
モルガン・スタンレーの半導体アナリスト、ジョセフ・ムーア氏は「インテルのストレージ資産はウェスタンデジタルのHDDポートフォリオを補完し、エンタープライズ向けロードマップを加速させる可能性がある」と指摘。同氏は最近のリポートでWDCの目標株価を488ドルから650ドルに引き上げている。
株価は終値で786.87ドルとなり、取引時間中には史上最高値となる788ドルを一時記録した。これにより過去1年間の上昇率は1,115%に拡大。クラウド事業者や企業が大規模データセンターへの投資を進め、大容量のニアラインHDD需要が高まっていることが背景にある。ウェスタンデジタルの第4四半期売上高は約36.5億ドルと、前年同期比40%増が見込まれ、売上総利益率も前年同期の41.3%から51〜52%に拡大する見通し。
インテルとの提携が実現すれば、2016年のSanDisk買収以来、ウェスタンデジタルにとって最も重要な戦略的動きとなる。同社の利益は2026年度に1株当たり9.60ドルへと倍増以上となり、2027年度にはさらに83%増の17.61ドルに達すると予想されている。ストレージ市場全体での価格競争力と供給逼迫がこれを下支えする見込みだ。
この上昇相場はウォール街から幅広い支持を集めている。コンセンサスデータによると、WDCをカバーする全25人のアナリストが「ストロングバイ」評価を付与している。株価はフォワード利益の68倍で取引されており、アナリストらは利益成長軌道を踏まえればこのプレミアムは正当化されると指摘する。
同社は先進的なePMR技術の量産を継続するとともに、熱アシスト磁気記録(HAMR)ドライブやUltraSMRの本格展開を準備している。これらの大容量製品はさらなるマージン拡大とエンタープライズストレージ市場での競争優位性の強化に寄与すると見込まれている。
自律的に大量のデータを生成・処理するエージェンティックAIの台頭は、ストレージプロバイダーにとって追加の成長要因となる可能性がある。企業がAI駆動型アプリケーションをさらに導入するにつれ、データの生成とストレージ需要は記録的な水準で増加しており、ウェスタンデジタルの大容量ニアラインHDDはこのトレンドを追い風にできる立場にある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。