要点:
- 6月渡しのWTI原油先物は3.69%高の1バレル99.93ドルで引け、世界的な指標である北海ブレント原油は109ドルを上回る水準で取引されました。
- 主な要因は、イランとの紛争によるホルムズ海峡の封鎖であり、これにより世界供給量のうち日量推定1,300万バレルが遮断されています。
- 米国の小売ガソリン価格は1ガロンあたり4.18ドルと4年ぶりの高値を記録し、紛争開始後の原油コストの急騰を反映しています。
要点:

6月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は、前日比3.56ドル(3.69%)高の1バレル99.93ドルで取引を終えました。中東での地政学的緊張が世界のエネルギー流動を混乱させ続けていることから、大幅な上昇を記録しました。
価格急騰の主な要因は、世界の石油の約20%が通常通過する極めて重要な航路であるホルムズ海峡の封鎖が続いていることです。国際エネルギー機関(IEA)は月曜日、イランとの紛争により、世界の石油供給のうち日量約1,300万バレルが停止していると述べました。
水曜日に発表された米エネルギー情報局(EIA)のデータは、まちまちではあるものの、概ね価格を下支えする内容となりました。原油在庫は193万バレルの予想外の増加となりましたが、ガソリン在庫は予想を上回る457万バレルの減少となり、下流部門の需要の強さを示唆しました。留出油在庫も340万バレルの大幅な取り崩しとなりました。
消費者への影響は直接的に現れており、報告によると全米平均のガソリン価格は1ガロンあたり4.18ドルまで上昇し、ロシアのウクライナ侵攻後の2022年の急騰以来の高水準となっています。WTI原油の価格は今年に入って60%以上上昇しており、世界的な指標である北海ブレント原油は1バレル110ドル近辺で取引されました。ゴールドマン・サックスのアナリストは、供給の混乱が続けば、ブレント原油は年末までに100ドルに達する可能性があると予測しています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。