主なポイント
- Zscalerの株価は過去1か月で24.1%上昇し、ハイテクセクター全体の16.4%の上昇を上回りました。
- 急騰したものの、株価は52週高値を依然として55%近く下回っており、ザックス・インベストメント・リサーチは「ホールド」評価を維持しています。
- AIセキュリティの強力な成長、割安なバリュエーション、企業の採用拡大が中立的な見通しを支えています。
主なポイント

Zscaler Inc.(ZS)の株価は過去1か月で24.1%急騰しましたが、依然として52週高値を55%下回っており、これを受けてザックス・インベストメント・リサーチ(Zacks Investment Research)は、このサイバーセキュリティ企業に対する「ホールド(保持)」評価を維持しました。
ホールド評価は、堅調な業績と短期的なリスクのバランスから生じています。同社のファンダメンタルズは強力ですが、ザックスの最近のレポートによると、短期的には広範な市場と同程度のパフォーマンスにとどまる可能性があります。
同期間の株価の上昇は、ザックスのコンピュータ・テクノロジー・セクターの16.4%の利回りを余裕で上回りました。Zscalerのバリュエーションは、12か月先のPSR(株価売上高倍率)が6.41倍と、CrowdStrike(21.42倍)やPalo Alto Networks(13.11倍)などの競合他社を大きく下回っており、魅力的に見えます。直近の四半期決算では、Zscalerの売上高は前年同期比26%増の8億1,600万ドルに達しました。
ホールド評価は、最近の急騰にもかかわらず、投資家が急いで利益確定をすべきではないことを示唆しています。AIセキュリティ、ゼロトラスト、データセキュリティにおける同社の成長の柱は、合計で年間経常収益(ARR)が10億ドルを突破しており、強力な将来の可能性を示しています。
Zscalerの財務実績は、堅調な企業需要を浮き彫りにしています。2026年度第2四半期の非GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比で約29.5%増の1.01ドルとなり、100万ドル以上のARRを生み出す顧客数は728社に達しました。
同社の人工知能(AI)への注力は、主要な成長原動力です。経営陣は、AIセキュリティのARRが2026年度に5億ドルを超えると予想しています。長期契約に柔軟な価格設定を提供する「Z-Flex」プログラムも普及が進み、第2四半期の総契約額ベースの予約額は前四半期比65%増の2億9,000万ドルを超えました。
サイバーセキュリティセクター全体は、2026年の厳しいスタートの後、勢いを取り戻しています。Fortinet Inc.やCrowdStrike Holdings, Inc.などの競合他社も、企業のAI導入をサポートするための高度なセキュリティソリューションへの需要の高まりを背景に、株価が大幅に上昇しています。
現在のバリュエーションはクッションを提供していますが、マクロ経済の不確実性が続いているため注意が必要です。投資家は、Zscalerの次回の決算発表に注目し、高成長のAIセキュリティセグメントの勢いが維持できるかどうかを見極めることになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。