- 売上高は前年同期比684%増の3億9,900万ドルに達し、予想を約26%上回りました。
- 調整後EBITDAは1億2,950万ドルに達し、前年同期の赤字から黒字に転換しました。
- 同社はキャパシティ拡大のため、ペンシルベニア州に新たに自社所有のAIファクトリー用として1.2GWの用地を確保しました。

AIクラウドプロバイダーのNebius Group NV(NASDAQ: NBIS)は、第1四半期の売上高が前年同期比684%増の3億9,900万ドルになったと発表しました。これは、AIデータセンターに対する需要の急増を背景に、アナリストの予想を大幅に上回る結果となりました。
また、同社はペンシルベニア州の用地において、新たに自社所有するAIファクトリー向けに最大1.2ギガワットの電力と土地を確保したことも発表しました。創設者兼CEOのアルカディ・ヴォロズ氏から株主への書簡が、同社の投資家情報サイトに掲載されました。
今回の業績は、売上高を3億1,690万ドル、1株当たり損失を81セントと予測していたアナリスト予想を大幅に上回るアウトパフォームを示しました。同社が発表した調整後利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は1億2,950万ドルで、前年同期の赤字から劇的な転換を遂げました。
この好調な業績は、供給が制約されているGPU市場における高い稼働率と強気な価格設定を反映しています。Nebiusは世界的なデータセンターの拠点を積極的に拡大しており、経営陣は前回の決算説明会で、2026年第1四半期までのキャパシティが完売したと言及しました。同社は2026年の契約電力目標を3ギガワット以上に引き上げました。
成長は、2026年3月にNVIDIA(NASDAQ: NVDA)から受けた20億ドルの投資によってさらに支えられており、これによりNebiusは次世代GPUへのアクセスが可能になりました。Nebiusは買収を通じてもプラットフォームを拡大しており、最近ではAI推論最適化企業のEigen AIを約6億4,300万ドルで買収する契約を締結しました。
過去1年間で株価が431%急騰するという急速な成長の一方で、一部のアナリストはリスクを指摘しています。同社は多額の設備投資を必要としており、2026年には160億~200億ドルの投資を計画しています。Zacks Investment Researchによると、PBR(株価純資産倍率)は9.75倍と業界平均の3.9倍を大幅に上回っており、割高なバリュエーションとなっています。また、CoreWeave, Inc.などの競合他社も無視できない要因です。
大幅な収益の上振れと新工場の発表は、NebiusがAIインフラブームを好機と捉えていることを示しています。投資家は、ペンシルベニア州の施設の開発スケジュールや、最近のEigen AI買収の統合プロセスに注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。