- 2026年通期の調整後EPS予想を2.38ドルから1.45〜1.79ドルに引き下げ
- 需要減退とコスト増を受け、ウォール街の4社が目標株価を下方修正
- 株価は8%超下落し、同業のカーニバルやロイヤル・カリビアンも連れ安
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ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス(NYSE: NCLH)の株価は、中東情勢の混乱に伴う需要減退とコスト増を理由に通期の利益見通しを引き下げたことを受け、8%超下落しました。
ジョン・W・チドジーCEOは、「第1四半期は堅調な業績を達成しました。さらに重要なことに、全社的な遂行能力と責任体制を強化するため、すでに断固とした措置を講じ始めています」と述べました。しかし、決算電話会議において、同社のマーケティングが「本来あるべき効果的な運営ができていなかった」ことを認めました。
第1四半期の決算は、売上高23.3億ドルに対し、調整後1株当たり利益(EPS)が23セントでした。利益はコンセンサス予想の14セントを上回りましたが、売上高はウォール街予想の23.6億ドルに届きませんでした。この結果を受け、ウォール街の4社が同社の目標株価を引き下げました。
同社は現在、2026年通期の調整後EPSを、前回予想の2.38ドルから大幅に低い1.45ドル〜1.79ドルの範囲と見込んでいます。経営陣は、この修正の理由として中東紛争を挙げ、これにより燃料費が高騰し、欧州路線の需要が軟化したと説明しました。通期の純収益率(ネット・イールド)は、従来の横ばい予想から一転し、3%〜5%の低下となる見込みです。
新たな圧力を反映し、ノルウェージャンは今年の予想燃料コストを1トン当たり670ドルから782ドルに引き上げました。これに対応し、同社は年間ベースで約1.25億ドルのコスト削減を見込む施策を発表しました。
このネガティブな見通しは競合他社にも波及しました。カーニバル(NYSE: CCL)は4%、ロイヤル・カリビアン・グループ(NYSE: RCL)は2.4%、それぞれ株価が下落しました。
業績予想の引き下げは、地政学的不確実性と内部的な運営見直しに直面するノルウェージャンにとって、前途多難な道のりを示唆しています。投資家は、予約状況の安定化や、第2四半期決算におけるコスト削減策の実効性に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。