6月11日、原油タンカーがオマーン沖21マイルで機関室火災を起こした。英海軍海上貿易管理局は汚染は確認されておらず、調査が進行中と報告。世界の石油供給の要衝であるホルムズ海峡近傍での船舶安全に懸念が高まっている。
6月11日、原油タンカーがオマーン沖21マイルで機関室火災を起こした。英海軍海上貿易管理局は汚染は確認されておらず、調査が進行中と報告。世界の石油供給の要衝であるホルムズ海峡近傍での船舶安全に懸念が高まっている。

6月11日、原油タンカーがオマーンのソハールから北東約21カイリ沖で機関室火災を起こした。世界の石油供給量の約5分の1が毎日通過するホルムズ海峡近くで起きた、最新の海運事故である。
英海軍海上貿易管理局(UKMTO)は通知で火災を報告し、環境汚染は検出されておらず、現地当局が調査を開始したと述べた。火災の原因は明らかにされておらず、当該船舶が原油を輸送中だったのか、精製製品を輸送中だったのかも不明である。
今回の事故は、ここ数日でオマーン沖で発生した一連の海運混乱に加わるものだ。今週初めには、米軍機がオマーン湾で石油タンカーに向けて発砲し無力化したほか、同じ海域での米軍による別のタンカー攻撃でインド人船員3名が死亡したと、地域の海事保安報告が伝えている。
オマーン沖の海域はホルムズ海峡の入り口に位置する。ホルムズ海峡は幅21マイルの要衝で、米エネルギー情報局(EIA)によれば、毎日約2000万バレルの原油および石油製品(世界消費量の約20%)が通過する。この航路での輸送が長期にわたって途絶すれば、ブレント原油先物価格の上昇、タンカー保険料の拡大、そして主要輸入国による緊急備蓄放出の引き金となりかねない。
ブレント原油先物は既に、中東地域での米軍活動の活発化を受けて地政学的リスクプレミアムを織り込んでいる。トレーダーらは、今回の火災が海峡の閉鎖やタンカー航路の広範な迂回につながる兆候がないか注視している。そのような事態が起これば、航路日数が増加し、中東原油に依存するアジアの買い手にとって輸送コストが上昇する。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。