アフラック・インコーポレーテッド(NYSE: AFL)が発表した第1四半期の調整後利益は1株当たり1.75ドルとなり、アナリスト予想を5セント下回りました。売上高は43.5億ドルと予想を上回りましたが、この保険大手の2026年の幕開けは明暗が分かれる形となりました。
ダン・エイモス会長兼CEOは声明で、「まだ1四半期を終えたばかりですが、第1四半期は今年に向けて良いスタートとなりました」と述べ、同社の「戦略の着実な実行」を強調しました。
利益がわずかに予想に届かなかったことを受けて、株価は時間外取引で2.71%下落しました。決算では、日本での好調な増収が、為替の逆風や運用収益の減少によって一部相殺されたことが示されました。これは現在の市場環境における保険会社共通の課題となっています。
今四半期の核心は、2つの主要市場における業績の乖離にあります。アフラック・ジャパンの販売は新商品の投入により25.5%急増しましたが、円ベースの正味収入保険料は3.8%減少しました。一方、米国では販売が2.9%の着実な伸びを見せたものの、経費率の上昇により利益率が圧迫されました。
日本が販売を牽引、米国は堅調を維持
日本での業績は、医療保険商品「あんしんパレット」やがん保険「ミライト」の販売好調が牽引しました。しかし、マックス・ブローデンCFOは、長期的な保険料トレンドをより明確に示す指標である日本の基礎収入保険料が1.3%減少したと指摘しました。日本における総給付率は62.9%へと改善し、前年同期から290ベーシスポイント低下しました。
米国では、販売が2.9%増、正味収入保険料が3.5%増となりました。保険継続率は79.3%と引き続き高い水準を維持しています。しかし、米国の経費率は38.3%へと70ベーシスポイント上昇しました。これは手数料やマーケティング費用の増加によるもので、米国の税引き前利益率は20.4%へとわずかに低下しました。
株主還元と再保険への注力
アフラックは積極的な株主還元策を継続しており、10億ドルの自己株買いを実施し、3.15億ドルの配当を支払いました。同社の資本健全性は引き続き強固であり、推定ESR(経済価値ベースのソルベンシー比率)は227%、連結RBC(リスク・ベースド・キャピタル比率)は約560%となっています。
また、同社はかんぽ生命保険から終身年金ブロックを引き受ける戦略的な再保険取引を発表しました。現時点での財務への影響は軽微ですが、日本での再保険事業拡大を目指すアフラックにとって、経営陣はこれを「戦略的な節目」と位置づけています。ブローデン氏は決算電話会議で、「今後の取引は規模が大きくなる可能性があり、即座に収益に寄与するだろう」と述べました。
今回の結果は、アフラックが好調な販売の勢いを利用して、運用や為替の圧力を相殺しながら複雑な環境を乗り切っていることを示しています。投資家は、日本の収入保険料の安定化と米国の利益率改善の兆候を確認するため、次回の第2四半期決算に注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。