主要ポイント:
- アリババのクラウド売上高は前年同期比38%増の416.3億円となり、外部売上高の成長率は40%に加速しました。
- AI関連製品の売上高は897.1億円に達し、同セグメントで11四반期連続の3桁成長を記録しました。
- 半導体部門「平頭哥(Pingtouge)」が独自開発したGPUが正式に量産体制に入りました。
主要ポイント:

アリババ・グループ・ホールディング(9988.HK)は、3月31日に終了した四半期のクラウド部門の売上高が前年同期比38%増の416.3億円に達したと報告しました。これは、人工知能への数十億ドルの投資が具体的な成果として現れたことを示しています。
「アリババとテンセントは、『利益を示せ』という局面にますます直面しています。投資家はもはやAIへの野心だけを評価するのではなく、明確な収益化を求めています」と、オールスプリング・グローバル・インベストメンツLLCのポートフォリオ・マネージャー、ゲーリー・タン氏は決算発表前に述べ、投資家の心理を代弁しました。
決算によると、アリババの他の部門への販売を除いた重要指標であるクラウド部門の外部売上高は40%増に加速しました。AI関連製品の売上高は897.1億円に達し、同部門の外部収入の30%以上を占めるまでになりました。同社のAIプラットフォーム「百錬(Bailian)」の顧客数は、3月時点で8倍に増加しました。
好調なクラウド事業の実績は、中国のテック大手がAIに対して行っている多額の設備投資に対する投資家の懸念を直接払拭するものです。重要な節目となったのは、アリババの半導体部門「平頭哥(Pingtouge)」が、AIワークロードに不可欠なコンポーネントである独自開発のグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の量産を開始したという発表です。
この進展は、AI主導の世界的な市場上昇の中で、中国のテック企業が米国勢に遅れをとっている中で訪れました。報告に先立ち、シティグループのアナリストは、アリババが投資計画を維持するために必要な40%の売上高年平均成長率を達成できるかについて懐疑的な見方を示していましたが、今回の結果はこの四半期のベンチマークを満たした形となります。
自社製GPUの生産はアリババにとって極めて重要になる可能性があり、海外のチップサプライヤーへの依存を減らし、サプライチェーンの変動から身を守ることにつながります。また、中国全土でジェネレーティブAIサービスを開発し収益化する競争において、テンセント・ホールディングスやバイトダンスといった競合他社とより有利に戦うためのポジションを確立しました。
今回の結果は、チップからモデルに至るAIスタック全体に対するアリババの積極的な投資が、大きな収益に結びつき始めていることを示唆しています。投資家は次回の業績発表で、GPUの採用状況やクラウドの利益率への影響に関する詳細に注目することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。