主なポイント:
- バイエル株、フランクフルト市場で最高裁判決を受け20%急騰
- 7対2の判決でラウンドアップの癌警告表示義務を回避
- 同訴訟、過去10年間でバイエルに100億ドル超のコスト
主なポイント:

バイエルAGの株価は木曜日のフランクフルト取引で20%急騰した。米国最高裁が同社に対し、除草剤ラウンドアップに癌警告を表示すべきとする数万件の訴訟から同社を保護する判断を下し、ドイツの医薬品メーカーにとって最大の法的懸念材料が取り除かれた。
7対2の判決で、ラウンドアップが非ホジキンリンパ腫の原因だとしてミズーリ州在住の男性が勝ち取った125万ドルの陪審評決を破棄した。多数意見は、連邦規制当局が警告表示は不要と結論づけている以上、消費者は癌警告の欠如を理由にバイエルを訴えることはできないと述べた。この判決は、連邦の農薬表示要件が州レベルの警告義務不存在に関する請求を優先することを事実上確立した。
この判決は、同社に100億ドル超の和解金と訴訟費用をもたらした10年にわたる訴訟の波に終止符を打つ助けとなる。フランクフルト証券取引所で取引再開後、株価は最大20%上昇し、バイエルの時価総額に数十億ドルが追加された。同社は以前、残存する訴訟を解決するために72.5億ドルの和解案を提案していたが、そのニュースで株価は前の取引で7%下落していた。
今回の決定はバイエルにとって転換点となる。同社は2018年にモンサントを630億ドルで買収した際にラウンドアップ訴訟を引き継いだ。これまでに10万件以上の訴訟で、原告らがラウンドアップが非ホジキンリンパ腫を引き起こしたと主張。初期の裁判では陪審が数百万ドル単位の評決を下したが、控訴審で減額されていた。最高裁の判決により、今後は州の警告要件に基づく新たな訴訟は封じられ、バイエルの残存エクスポージャーに上限が課されることになる。
バイエル株は長年にわたり訴訟リスクの重しとなって買収前の水準を大幅に下回って推移していた。木曜日の20%急騰で、これらの損失のかなりの部分を回復した。投資家は次回の四半期決算報告で、訴訟引当金の開示更新や配当政策の調整を含む財務見通しの変更がないか注目することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。