Key Takeaways
- 投資判断の引き下げ: BOCIは、成長性と収益性への懸念を理由に、再鼎医薬(ザイ・ラボ)の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げました。
- 目標株価の大幅削減: 香港ドル建ての目標株価は35香港ドルから17香港ドルへ51%引き下げられ、米国ADRの目標価格も45ドルから22ドルに下方修正されました。
- 決算不振: 第1四半期の売上高が前年同期比6%減少し、純損失が5,100万ドルに拡大したことが、今回の引き下げの要因となりました。
Key Takeaways

中銀国際証券(BOCI)は、第1四半期の決算不振と収益化への道のりの厳しさを理由に、再鼎医薬(ザイ・ラボ、09688.HK)の目標株価を51%引き下げて17香港ドルとし、投資判断を「中立(Hold)」に格下げしました。
同証券のレポートによると、ザイ・ラボの売上高は年間を通じて圧迫され続けると予想され、成長への回帰は2027年以降になる見込みです。
格下げの要因となったのは、第1四半期の売上高が前年同期比6%減の9,960万ドルとなり、市場予想を9%下回ったことです。がん治療薬「ゼジュラ(Zejula)」や自己免疫疾患治療薬「エフガルチギモド(Efgartigimod)」の売上高が予想以上に落ち込んだことに加え、研究開発費が増加したことで、純損失は5,100万ドルに拡大しました。
決算を受けて、BOCIは2024年から2026年までのザイ・ラボの売上高予測を下方修正し、同期間も純損失が継続すると予測しています。また、ザイ・ラボ(ZLAB.US)のADR目標株価も45ドルから22ドルに引き下げられました。
商業面での不振にもかかわらず、BOCIはザイ・ラボの新薬パイプラインの進展が今四半期の重要なハイライトであったと指摘しました。Zoci(DLL3 ADC)として知られる同社の試験的ながん治療薬は、臨床試験で引き続き有望な結果を示しています。
米国癌学会(AACR)の年次総会で発表された最近のデータでは、脳に転移した小細胞肺癌患者において、同薬が62.5%の頭蓋内客観的奏効率を達成したことが示されました。ザイ・ラボの経営陣は、Zociを将来の難治性がんに対する基盤的な治療法となる可能性があると位置づけています。
しかし、BOCIのアナリストは、現在のバリュエーションは「パイプラインに対する楽観的な短期的期待を概ね反映しており、商業化と実行のリスクは依然として比較的高い」と考えています。
目標株価の大幅な引き下げは、ザイ・ラボの短期的な収益化への道筋に対する深い懸念を示唆しています。投資家は、現在販売されている薬剤の不振を補うために、Zociの臨床進展に関するさらなる最新情報を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。