主なポイント:
- 交銀国際は、申洲国際の2025年通期決算が期待を下回ったことを受け、目標株価を引き下げました。
- 粗利益率の悪化により、純利益は前年比6.7%減の58.3億人民元となりました。
- 慎重な見通しに基づき、2026〜2027年の利益予想を15〜18%下方修正しました。
主なポイント:

交銀国際(BOCOM International)は、アパレルメーカーである申洲国際(Shenzhou International)の2025年通期決算が利益率の圧迫により予想を下回ったことを受け、同社の目標株価を74.1香港ドルに引き下げました。
交銀国際のリサーチレポートによると、投資判断は「買い」を維持したものの、今回の引き下げはより慎重な見通しを反映したものとなっています。
申洲国際の2025年純利益は前年比6.7%減の58.3億人民元となり、市場予想に届きませんでした。売上高は8.1%増の310億人民元となった一方で、労働コストの上昇やカンボジアの新工場の稼働効率低下が響き、粗利益率は1.8ポイント低下の26.3%となりました。
同行は、申洲国際が示した生産能力の伸びを「1桁台半ば」とする慎重なガイダンスや、収益性をめぐる不透明感の継続を理由に、2026〜2027年の利益予想を15〜18%下方修正しました。
決算下振れの主な要因は粗利益率の縮小でした。交銀国際のレポートでは、生産拠点における労働賃金の上昇など、いくつかの要因が指摘されています。また、カンボジアの新縫製工場の立ち上げが想定より非効率だったことも収益の重荷となりました。さらに、同社は下半期に顧客に代わって米国輸入関税の一部を負担しており、これが利益率をさらに圧迫しました。
今後の見通しについて、交銀国際はより慎重な姿勢を強めています。同行のアナリストは、申洲国際の2026年の粗利益率はほぼ横ばいで推移するとみており、これにより2026〜2027年の売上予想を6〜9%引き下げました。新たな目標株価74.1香港ドルは、2026年予想PER(株価収益率)16倍に基づいています。
今回の引き下げは、申洲国際の売上成長は維持されているものの、収益性が短期的には大きな課題に直面していることを示唆しています。投資家は、今後数四半期における同社のコスト管理能力や工場効率の改善を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。