Key Takeaways:
- オンラインGMVは前年比わずか3.2%増、16年で最低
- アリババ、クイックコマース補助金を縮小、ブランド広告へシフト
- 淘宝・天猫がシェア34%、JD25%、抖音20%
Key Takeaways:

中国の2026年618セールのオンラインGMVはわずか3.2%増にとどまり、16年で最低のパフォーマンスを記録した。消費者の慎重な姿勢と縮小された補助金がセールを低調にさせた。
「2026年の618セールは、弱いマクロ環境と慎重な消費者支出を背景に、過去16年で最も目立たず低調なものとなる可能性が高い」とシティはリポートで指摘した。
復旦大学ビッグデータ研究所の推計によると、全プラットフォームのオンラインGMV合計は前年比3.2%増加した。淘宝(タオバオ)と天猫(ティエンマオ)グループがGMVの34%、JDドットコムが25%、抖音(Douyin)が20%、PDDホールディングスが7%を占めた。主要プラットフォームは期間中の実際のGMVや成長率データを開示しなかった。
この低調なパフォーマンスは、中国のECプラットフォームが市場シェアの拡大よりも収益性を優先していることを示唆している。アリババは今年、クイックコマースへの投資を大幅に縮小し、ブランド広告やエンドースメント戦略にシフト。一方JDドットコムは、サービス事業の成長に支えられ、取引ユーザー数で過去最高を達成した。
3.2%という成長率は、中間期のセールで2桁成長が一般的だった過去数年からの急激な減速を示す。シティは、アリババの補助金撤退後、業界全体で積極的な補助金競争が欠如し、セールの勢いをさらに減退させたと指摘した。
グローバル投資家にとって、今回の弱い618データは、2026年下半期に向けた中国の消費者需要への懸念を強めるものだ。このセールのパフォーマンスは消費動向の先行指標と見なされることが多く、低調な結果はアリババ、JDドットコム、PDDの今後の決算における売上高見通しに重しとなる可能性がある。補助金主導の成長からのシフトは利益率を保護する可能性があるが、投資家が求めてきたトップラインの拡大を再燃させるには至らない見通しだ。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。