要点:
- シティグループは、スタンダードチャータードの目標株価を194香港ドルから209香港ドルへ8%引き上げ、投資判断「中立/高リスク」を継続しました。
- ウェルスマネジメントおよび銀行業務収入に支えられた好調な第1四半期決算を理由に、2026年の1株当たり利益(EPS)予想を12%上方修正しました。
- 今回の引き上げは、過去1年間で株価が68%以上上昇し、多くの同業他社を上回るパフォーマンスを見せている同行の勢いを反映したものです。
要点:

シティグループは、スタンダードチャータードPLC(02888.HK)の目標株価を194香港ドルから209香港ドルに引き上げました。これは、好調な第1四半期決算を受けた同行の収益力に対する信頼感の高まりを反映したものです。新たな目標株価は、従来の目標から8%の上振れを示唆しています。
シティグループのアナリストはレポートの中で、「今回の決算は、同行のウェルスマネジメントおよび銀行業務収入が強力な成長軌道に乗っているという我々の見解を裏付けるものである」と述べています。同行は、現在のバリュエーションにおけるリスク・リワード・プロファイルが均衡しているとして、同社株に対する投資判断「中立/高リスク」を継続しました。
英国系金融大手である同行の幸先の良い年初のスタートを受け、シティは2026年の1株当たり利益(EPS)予想を12%引き上げたほか、2027年と2028年の予想も4〜5%上方修正しました。スタンダードチャータードが発表した第1四半期の1株当たり利益は、収益が横ばいだったにもかかわらず、前年同期比で41%増加しました。
シティグループのこの動きは、アナリストコミュニティ全体のおおむね肯定的ではあるものの分かれた見方と一致しています。Meykaのデータによると、同社株を担当するアナリストのうち5名が「買い」、5名が「維持(ホールド)」としています。他の投資銀行はより強気な姿勢を見せており、JPモルガンは目標株価を270香港ドル、ゴールドマン・サックスは243香港ドルに設定しています。
スタンダードチャータードの米国上場株(SCBFF)は過去1年間で68.5%上昇しており、予想株価収益率(PER)10.6倍で取引され、配当利回りは2.4%となっています。同行の次の大きな材料は、来月開催予定のインベスター・デー(投資家説明会)であり、そこでは収益成長ガイダンスの再確認が行われると予想されています。
目標株価の引き上げは、スタンダードチャータードがマクロ経済の逆風に直面しているものの、強力な利益成長と主要部門のパフォーマンスが緩衝材となっていることを示唆しています。投資家は、同行の財務目標や戦略的取り組みに関する最新情報を得るため、次回のインベスター・デーに注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。