ドルは52週高値に急伸、コンポジットPMIが予想外の52.2に達し、FRBが高金利を維持するとの見方が強まった。
ドルは52週高値に急伸、コンポジットPMIが予想外の52.2に達し、FRBが高金利を維持するとの見方が強まった。

ドルは52週高値に急伸、コンポジットPMIが予想外の52.2に達し、FRBが高金利を維持するとの見方が強まった。
ドルは火曜日に52週高値へと上昇。6月のコンポジットPMIが予想外に52.2へ上昇し、5カ月ぶりの高水準となったことで、FRBのタカ派姿勢への期待が強まった。
「中東からの明るいニュースが、6月の米企業の一定の信頼感回復に寄与したが、フラッシュPMIサーベイが示す経済成長の全体的なペースは引き続き比較的低調である」と、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は述べた。
製造業セクターが上昇を主導した。製造業PMIは55.1から55.7に上昇し、コンセンサス予想の54.7を上回った。生産は2021年7月以来の最速ペースで拡大し、新規受注は4年強ぶりの大幅な増加となった。サービス業PMIは50.7から51.3に上昇し、こちらも予想の51.0を上回った。ただし、サービス事業者は価格上昇、高金利、企業および消費者顧客の低い信頼感を指摘した。
このデータは、FRBがフォワードガイダンスから距離を置き始めたまさにその時期に、利下げの見通しを複雑化させている。最新のドットプロットによれば、FOMC投票メンバーの半数が今年の利上げを予想しており、OIS市場は引き締め確率の上昇を織り込むように再評価されている。次回の政策決定は7月29〜30日に行われる。
ドル高は資産クラス全体に波及した。米2年債利回りは5ベーシスポイント上昇し4.23%と、2025年2月以来の高水準に達した。短期的な利上げ観測が強まったためだ。EUR/USDは2026年の安値1.1411に向けて下落。ブルームバーグ・ドル・スポット指数はFOMC後の上昇を延長した。ブレント原油は2.75%下落し1バレル=78.16ドル。米国とイランの和平交渉の進展が、ドル高とコモディティの逆相関の典型パターンを相殺した。
コンポジットPMIが前回52を超えたのは1月(52.4)である。その後の期間、FRBは春を通じて金利を据え置き、6月の会合でタカ派方向に転換した。ウィリアムソン氏は、現在の生産水準は第2四半期の経済が年率約1%で成長している状況と整合的であり、データは加速ではなく安定化を示唆していると指摘した。企業の今後1年間の生産見通しは2月以来で最も明るく改善したものの、中東紛争や関税政策をめぐる不確実性が続くなかで、景況感は長期平均を大きく下回ったままだ。
金利経路はインフレデータ次第
PMIレポートのインフレ下位項目は、最近の価格圧力の上昇を確認する材料として注視される。サーベイによると、投入コストのインフレ率は2カ月連続で鈍化し3月以来の低水準に、産出価格のインフレ率は2月以来の弱さに減速した。この傾向が続けば、タカ派方向への再価格設定を和らげる可能性がある。しかし、FOMCメンバーの半数が利上げを予想し、ケビン・ウォーシェ議長がフォワードガイダンスを縮小してデータ次第の姿勢に軸足を移している中、経済指標のひとつひとつが金利経路に過大な重みを持つことになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。