主なポイント:
- フォードのModel e EBIT損失は2026年第1四半期に7.77億ドルに縮小
- 通年のEV損失見通しは40〜45億ドルに下方修正(前年48.1億ドル)
- フォードは2026年度の調整後EBITガイダンスを85〜105億ドルに引き上げ
主なポイント:

フォードは2026年第1四半期のModel e EBIT損失が7.77億ドルとなり、1台あたり約5万ドルとされていたEV損失がコスト削減と新たなエネルギー事業の立ち上げにより縮小した。
「Ford Energyは8%のマージン達成への架け橋となる重要な要素だ」とCEOのジム・ファーリー氏は述べた。同社は今年、同事業に15億ドルを投資し、2027年第4四半期から20ギガワット時以上のバッテリー容量を計画している。
第1四半期の純利益は、前年同期の4.71億ドルから25.48億ドルに急増。売上高は432.53億ドルとなった。通年の調整後EBITガイダンスは85億〜105億ドルの範囲に引き上げられた。改善の背景には、第1世代EVの損失が約35%減少したことがあり、これによりModel eの通年損失見通しは2025年度の48.1億ドルから40億〜45億ドルに低下した。
株価は5月末時点で17.44ドルと、1カ月で42.5%上昇し、52週高値の17.78ドルに迫った。EV損失の縮小はフォードのバリュエーションに重荷となっていたキャッシュバーンを減少させるが、アルミニウム価格に関連する約20億ドルのコモディティコストという逆風は残る。
フォードの商用車部門Ford Proは第1四半期に16.9億ドルのEBITを計上し、マージンは11.4%。有償ソフトウェア加入者数は87.9万人で前年比30%増加した。ソフトウェアおよび物理サービスの収益は前年度に150億ドルを超え、今年代末まで年率約8%の成長が見込まれている。
戦略的な立て直しは、2025年第4四半期におけるModel e資産の107億ドルの減損処理から始まった。そこから生まれたのがUniversal EVプラットフォームであり、ファーリーCEOは「効率とコスト、特にEV市場における飛躍的な改善」と評価した。フォードのルイビル組立工場での生産は2027年に予定されている。
ガイダンスの引き上げは、経営陣がEVのコスト改善トレンドが継続すると見込んでいることを示している。投資家は次回の四半期報告で、セグメントマージンの更新とFord Energyの収益貢献に注目するだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。