日本の最大労働組合組織である連合は、2026年の平均賃上げ率が5.01%になったと発表した。これは3年連続で5%の閾値を上回り、バブル経済期以来最長の連続記録となった。
日本の最大労働組合組織である連合は、2026年の平均賃上げ率が5.01%になったと発表した。これは3年連続で5%の閾値を上回り、バブル経済期以来最長の連続記録となった。

日本の企業は3年連続で5%超の賃上げに合意し、世界第4位の経済大国で賃金と物価の好循環が定着しつつある中、日銀がさらなる利上げを進める根拠を強化した。
「春闘の力強い結果は、ここ数カ月で実質賃金の伸びがプラスに転じたことと相まって、個人消費を下支えし、日銀が段階的な利上げ経路を維持する根拠を強化するはずだ」と、明治安田総合研究所のエコノミスト、前田和孝氏は述べた。
組合員数700万人の日本労働組合総連合会(連合)の最終集計によると、5,368社の平均賃上げ率は5.01%、ベースアップ(ベア)は3.5%となった。これは2025年の5.25%、2024年の5.10%に続くもので、5%超の上昇が3年連続となるのは1989~1991年以来となる。日銀は先月、政策金利を31年ぶりの高水準となる1%に引き上げており、市場では年内に再利上げが行われる確率を93%と織り込んでいる。
持続的な賃金上昇は、日銀の正常化キャンペーンにとって前提条件である。企業が上昇した人件費を販売価格に転嫁し続ければ、日銀はさらなる引き締めを進めることができる。しかし、イラン情勢や円安による輸入インフレといった外部ショックが実質所得を侵蚀すれば、好循環は断ち切られ、日銀はインフレ抑制と景気支援の間での選択を迫られることになる。
逆風の中でも賃金モメンタムは持続
今年の結果は、企業が直面した逆風を考慮すると注目に値する。労使交渉は、米国とイスラエルによるイラン戦争に伴うサプライチェーンの混乱、円安による輸入コストの上昇、そして日銀の利上げによる資金調達費用の増加を背景に展開された。3月中旬までに交渉を終えるのが一般的な大企業は、これらのショックの最悪の影響からほぼ隔離されていた。一方、交渉が遅れる中小企業はより大きな負担を強いられた。従業員300人未満の組合では平均賃上げ率が4.69%、ベアは3.51%と、いずれも全国平均を下回った。
日銀が今週発表した短観調査では、大企業製造業の業況判断指数が8年ぶりの高水準に上昇し、企業収益が賃金モメンタムを維持するのに十分な水準にあることが示唆された。アナリストは来年も同程度の賃上げが見込まれるとしており、この記録は4年連続に延びる可能性がある。
実質賃金と政策計算
実質賃金は4カ月連続でプラスとなっているが、これは一部には政府の補助金がインフレの影響を和らげているためでもある。財政支援がなくても賃金上昇が持続できるかどうか、そして企業がコスト上昇を吸収してもインフレを加速させずに済むかどうかが、日銀がどこまで金利を引き上げられるかを左右する。
日銀は先月、金利を1%に引き上げた際、賃金上昇を販売価格に転嫁する動きが続いていると指摘し、緩やかな賃金と物価の上昇が相互に強化し合うサイクルが持続するとの見通しを示した。厚生労働省の担当官は、今回の結果について「賃上げを社会規範とするための大きな一歩」と評価した。
政府レベルでは、石破首相の政権は前政権よりも段階的なアプローチを採用している。先月公表された経済成長戦略の原案は、全国最低賃金を「可能な限り早期に、遅くとも2030年代前半までに」1,500円に引き上げることを盛り込み、石破元首相が掲げた今10年以内に達成するという目標から後退した。
日銀の次回の政策決定は7月下旬に予定されている。OIS(翌日物金利スワップ)は、トレーダーが同会合での利上げ確率を約3分の1と見ており、年末までの利上げを完全に織り込んでいることを示唆している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。