要点:
- シティの弱気な調査レポートを受け、中国郵政儲蓄銀行(PSBC)の株価は昼の取引で3.82%下落した。
- シティは、与信費用の高騰が、大手6行の中で第1四半期の利益成長を最も鈍化させたと指摘した。
- 同行の総貸出に対する引当金比率は、2.2%の低水準まで低下している。
要点:

中国郵政儲蓄銀行(01658.HK)の株価は4月30日、第1四半期の利益成長が中国の国有6大銀行の中で最も鈍かったとするシティのレポートを受け、4%近く下落しました。
シティの調査レポートは、「与信費用の高騰がPSBCの利益成長の重石となった」と指摘しています。一方で、同行の引当金積み増し前営業利益は力強い成長を記録しました。
同株は、2億7,800万香港ドルの出来高を伴い、前日比3.82%安の5.04香港ドルで午前の取引を終えました。シティは、PSBCの総貸出に対する引当金比率が2.2%の低水準まで低下しており、将来の損失を吸収する能力が限定的であることを示唆していると指摘しました。
この否定的な分析は、中国の銀行セクターにおける資産の質に対する投資家の懸念を浮き彫りにしています。ただし、シティはPSBCに対して「買い」評価と6.42香港ドルの目標株価を維持しており、現在の価格から大幅な上昇余地があることを示唆しています。
レポートによると、資産の質に対する継続的な圧力が同行の将来の業績に影響を与える見通しです。引当率が最低水準にあるため、シティは、一部の競合他社とは異なり、PSBCには最終利益を支えるために過剰な引当金を取り崩す余地がほとんどないとみています。
シティの弱気な分析と「買い」評価の乖離は、市場が同行のファンダメンタルズが正当化するよりも深刻な景気減退を織り込んでいる可能性を示唆しています。投資家は、与信費用管理の改善や資産の質の安定化が見られるか、次回の決算発表を注視することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。