- Relay Therapeuticsは、普通株2,290万株を1株あたり12.00ドルで値決めしました。
- 手数料および諸経費差し引き前の総収入は、約2億7,500万ドルに達する見込みです。
- 資金は、転移性乳がん向けの主要アセットを含むパイプラインの推進に充てられます。

臨床段階のバイオテクノロジー企業であるRelay Therapeutics(RLAY)は、公募増資により2億7,500万ドルを調達し、PI3Kα阻害剤であるzovegalisibを筆頭とする精密がん治療薬パイプラインの推進に向けて財務基盤を強化します。
今回の公募は著名な銀行シンジケートによって管理されており、Jefferies、TD Cowen、Goldman Sachs & Co. LLC、Guggenheim Securitiesが共同ブックランニングマネージャーを務めています。Raymond Jamesがリードマネージャーを務めます。
マサチューセッツ州ケンブリッジに本拠を置く同社は、普通株22,916,667株を1株あたり12.00ドルで値決めしました。引受権者にはさらに最大3,437,500株を追加購入できる30日間のオプションが付与されており、総収入が増加する可能性があります。
投資家にとって、この資金注入は多額の費用がかかる後期臨床試験を継続するための重要なキャッシュランウェイ(資金繰り)を提供しますが、既存株主にとっては株式の希薄化というコストを伴います。12.00ドルという発行価格は直近の取引水準に対してディスカウントされており、発表後のプレマーケット取引で同社株は下落しました。
Relayのアプローチは、計算科学と実験的手法を組み合わせて、従来は創薬が困難とされていた標的タンパク質に対する薬剤を設計する「Dynamo®」プラットフォームを中心としています。同社の主要アセットであるzovegalisibは、初の汎変異選択的PI3Kα阻害剤であり、現在はPIK3CA遺伝子の変異によって引き起こされる一般的な疾患であるHR+/HER2-転移性乳がんを対象とした第3相試験を実施中です。
今回の公募による収益は、進行中の「ReDiscover-2」第3相試験の資金調達や、遺伝性疾患を対象としたzovegalisibの開発支援に不可欠です。主要候補薬以外にも、RelayのパイプラインにはNRAS変異陽性の固形がんや、希少遺伝性疾患であるファブリー病のプログラムが含まれています。
2億7,500万ドルの資金調達は、収益化前のバイオテク企業にとって重要な指標である財務的ランウェイを大幅に延長します。市場の即座の反応は新株発行による希薄化の影響を反映していますが、今回の資金調達は、主力薬を臨床試験の最終段階に進め、将来の商業化に繋げるための必要なステップとなります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。