主なポイント:
- 売上高111.3億ドルはコンセンサス114億ドルに届かず、前年比13%増。
- AgentforceのARRは12億ドルに達し、205%増加、AI収入は200%急増。
- 通期ガイダンスを上方修正し、250億ドルの自社株買いを発表。
主なポイント:

Salesforceの第1四半期売上高は111.3億ドルとなり、114億ドルのコンセンサス予想を下回った。AI競争の激化が中核のCRM事業を圧迫している。
「エージェンティックAIは、当社の顧客とSalesforceにとって最大の成長機会です」と会長兼CEOのマーク・ベニオフは述べた。
非GAAPベースの営業利益率は32.3%から34.8%に拡大し、GAAPベースの純利益は37%増の21.1億ドルとなった。残存履行義務の総額は679億ドルで、コンセンサス予想の689億ドルを下回った。
今回の結果は、OpenAIやAnthropicがエンタープライズソフトウェア分野へ進出する中で、Salesforceが直面する課題を浮き彫りにしている。株価は時間外取引で1.4%下落し、年初来の下落率は33%に拡大した。
今四半期の standout は、SalesforceのAIエージェントプラットフォーム「Agentforce」だった。同製品の年間経常収益(ARR)は12億ドルに達し、前年比205%増加した。Data 360と合わせると、AIおよびデータ関連のARRは合計約34億ドルとなり、前年の3倍以上となった。
同社は四半期中に38億件のエージェンティックワークユニットを処理し、前期比111%増加した。また、28.6兆トークンを処理し、152%の増加となった。公共セクターのエージェンティックワークユニットは前期比で約400%増加した。
Salesforceはまた、約248億ドルの新規社債を原資として、250億ドルの加速自社株買い契約を発表した。この自社株買いにより、非流動性負債は前期末の104億ドルから393億ドルに増加した。同社は89億ドルの現金と29億ドルの有価証券を保有している。
当期の売上高ガイダンスは112.7億ドルから113.5億ドルとし、10〜11%の成長を見込む。通期の売上高ガイダンスは459億ドルから462億ドルに上方修正し、非GAAPベースの営業利益率は34.3%で据え置いた。経営陣は下半期におけるオーガニックな売上高成長加速に自信を示した。
ガイダンスの上方修正は、経営陣がAI需要の加速を見込んでいることを示唆している。投資家は第2四半期の決算説明会で、Agentforceの採用指標やマージン動向の最新情報を注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。