主なポイント
- 第1四半期の税引前利益は市場予想を25%上回り、一定為替レートベースの収益は9%増となりました。
- ウェルスマネジメント収益は前年同期比32%急増し、運用資産残高は16%増加しました。
- ジェフリーズは、好調な基礎的業績と堅健なバランスシートを理由に、同行の投資判断「買い」を再確認しました。
主なポイント

スタンダードチャータード(Standard Chartered Plc)の香港市場上場株は、ウェルスマネジメント部門の強力な成長を背景に、第1四半期の税引前利益が市場予想を25%上回ったと発表した後、5%近く上昇しました。
ジェフリーズ(Jefferies)は決算発表を受け、目標株価2,250ペンスを維持し、同社株の投資判断「買い」を再確認しました。同ブローカーは、同行のウェルス事業が自社の予測を13%上回ったと指摘しました。
新興国市場を重視する同行の収益は、一定為替レートベースで9%増加し、コンセンサス予想を6%上回りました。これは、ウェルスマネジメント収益が前年同期比で32%急増したことが主因です。純利息収益は予測を3%上回り、同行の当四半期の有形自己資本利益率(RoTE)は17%に達しました。
好調な業績は同行の戦略の有効性を早期に裏付けるものであり、株価(02888.HK)は香港市場で4.97%高で取引を終えました。同行は、有形自己資本利益率を12%超とする目標を含む2026年のガイダンスを維持しました。
スタンダードチャータードのバランスシートは引き続き堅実で、四半期末の顧客預金は予想を30億ドル上回り、貸出金は35億ドル上回りました。財務の健全性を示す主要指標である普通株式等Tier1(CET1)比率は13.4%となり、貸出増加に伴うリスクアセットの増加により、ジェフリーズの予測をわずかに下回りました。
同行は中東のリスクに関連して1億9,000万ドルの貸倒引当金を計上しました。しかし、全体のコスト増加はわずか1%にとどまり、9%の収益成長に対して堅実なオペレーティング・レバレッジを示しました。なお、暫定報告書では1株当たり利益や配当宣言については開示されていません。
今回の結果は、スタンダードチャータードが注力するウェルスマネジメントが大きな成果を上げており、地域的なリスクへの懸念を打ち消すのに役立っていることを示唆しています。投資家は今後、同行がこの勢いを維持し、通年の収益成長率5〜7%というガイダンスを達成できるかどうかに注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。