主なポイント:
- Swatchはサムスンに対し、商標侵害で約170億円の損害賠償を求めている
- 2022年にロンドン高等裁判所は、サムスンがデジタル文字盤の複製について責任があると判断
- 本判決は、ウェアラブル端末におけるデジタル商標保護の先例となる可能性がある
主なポイント:

Swatchはサムスンに対し、同社のスマートウォッチ上でSwatchの時計デザインのデジタル複製を許可したとして、約170億円の損害賠償を要求している。
スイスの時計メーカーSwatch Groupは、ロンドンの裁判所でサムスン電子に対し約170億円の損害賠償を求めている。サムスンが自社のスマートウォッチ端末にSwatchの時計の無許可デジタル複製を許可したと主張している。ロンドン高等裁判所は2022年、サムスンに商標侵害の責任があると既に判断しており、現在行われている損害賠償額の審理で金銭的制裁が決定される。
「Swatchの主張は、長年にわたる保護商標の広範な不正流用を反映している」と同社はフィナンシャル・タイムズ紙が引用した裁判所文書で述べている。サムスンは裁判所への声明で、損害賠償請求は法外だと述べている。
2019年に提起されたこの訴訟は、Swatchがオメガ、ティソ、ロンジンなどのブランドを模倣していると主張する文字盤デザインを中心としている。スイス時計業界は、サムスン、Apple、ファーウェイの端末が消費者の注目と手腕を獲得し急速に拡大するスマートウォッチ市場からの競争に、ますます懸念を強めている。
Swatch側に有利な判決が下されれば、ウェアラブル業界全体のデジタル商標保護に先例を確立し、サムスンのみならず他のスマートウォッチメーカーにも影響を及ぼす可能性がある。この結果は、Swatchが関連請求を行っている米国におけるサムスン子会社に対する別の訴訟手続きにも影響を与える可能性がある。Swatchにとって本件は、従来の時計メーカーがコネクテッド端末への移行という圧力に直面する中、知的財産ポートフォリオを守るための戦いである。ロンドン裁判所は近く損害賠償額の判決を下す見通し。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。