主なポイント:
- 天辰生物、香港IPOの価格を1株96.06香港ドルに決定
- 9社のコーナーストーン投資家が合計8700万米ドルを出資
- 純調達額12.55億香港ドルは研究開発と商業化に充当
主なポイント:

天辰生物(01779.HK)は香港IPOを1株96.06香港ドルで開始し、上場による純調達額12.55億香港ドルを目標とする。
同社のグローバル・オファリング発表によれば、臨床段階のバイオ医薬品企業である天辰生物は1419万3200株のH株を発行する予定で、そのうち10%を香港公開募集、90%を国際募集に割り当てる。1バッチ(50株)あたりのエントリーフィーは4851.44香港ドルとなる。
オービメッド・ファンズ、トゥルーメッド・ファンズ、華泰資本投資、瑞元基金、富国基金、富国香港、値得投資、GBAHIL、FR M、元峰ビジョン成長基金、中国銀河国際投資の9社のコーナーストーン投資家が合計8700万米ドル相当の株式を引き受けた。シンロン・セキュリティーズ(香港)が単独幹事を務める。
同社は純調達額の約75%を、アレルギー疾患向け抗IgE抗体である主力製品LP-003と、腎臓・血液適応症向け二機能抗体である主要製品LP-005の研究開発および商業化に充てる。約15%を前臨床パイプライン開発に、10%を運転資金に充当する。
天辰生物はアレルギー性・自己免疫疾患を対象とするバイオ医薬品の自社発見・開発に注力している。主要候補薬LP-003は血中および組織中の遊離IgEを遮断するよう設計されており、季節性アレルギー性鼻炎、慢性特発性蕁麻疹、アレルギー性喘息などの治療を目的とする。LP-005はC5およびC3b補体を標的とし、関連する腎臓・血液適応症に向けている。
申込期間は5月28日から6月2日正午までで、上場は6月5日を予定。同社は申込倍率、競合上場企業とのバリュエーション比較、上場区分については開示していない。
今回の価格設定により、天辰生物の市場価値は取引開始時に試されることとなる。6月5日の初日取引では、アレルギー・自己免疫治療分野に特化した臨床段階のバイオテクノロジー企業に対する機関投資家の需要が測られる見通し。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。