要点:
- 新規失業保険申請件数は18万9000件に減少し、予測の21万4000件を大幅に下回りました。
- 失業保険継続受給者数も179万人と、2年ぶりの低水準に減少しました。
- 力強い雇用データは、政策金利を据え置くという連邦準備制度理事会(FRB)の決定を裏付けています。
要点:

先週の米失業保険申請件数は予想外に18万9000件に減少し、労働市場の底堅さを示しました。これにより、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを先送りする根拠がさらに強まりました。
木曜日に発表された労働省の報告によると、4月25日までの週の申請件数は、ファクトセットが調査したアナリスト予測の21万4000件を大幅に下回りました。
前週の21万5000件から2万6000件減少したことで、新規申請件数は数十年ぶりの低水準となりました。4月18日までの週の失業保険継続受給者数も2万3000人減の179万人となり、2年ぶりの低水準を記録しました。
この驚くほど強いデータは、政策金利をより長く高く維持するという中央銀行の理論を裏付けるものです。水曜日、FRBは粘り強い高インフレと経済の不透明さを理由に金利据え置きを表明しましたが、今回の堅調な雇用状況はその立場をさらに強化する形となりました。
低い申請件数は、経済学者が「低採用・低解雇(low-hire, low-fire)」と表現する雇用市場の状況下で発生しています。失業率は4.3%と歴史的な低水準を維持していますが、採用活動はこの2年間で鈍化しています。3月の雇用者数は17万8000人増と堅調でしたが、アマゾン、モルガン・スタンレー、UPSといった大手企業による最近のレイオフ発表は、一部のセクターが高金利の負担を感じていることを示しています。
労働市場の底堅さは、FRBのインフレ抑制に向けた取り組みを複雑にしています。3月の消費者物価指数は、高いエネルギーコストに後押しされ、前年同月比で3.3%上昇し、FRBの目標である2%を大きく上回りました。雇用統計の強さは、FRBが経済を支えるために利下げを行う緊急性を低下させ、インフレとの戦いを優先させることになります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。