主なポイント
- 万科の2025年純損失は、前年の494.8億元から885.6億元に拡大しました。
- 売上高は前年比32%減の2334.3億元となり、売上総利益は95.5%激減しました。
- 同社の純負債比率は42.9ポイント上昇し、123.5%に達しました。
主なポイント

万科企業(02202.HK)の2025年通期純損失は885.6億元に急拡大しました。同社の債務指標が悪化し続ける中、これは中国不動産セクターにおける苦境の深刻化を示す顕著な指標となりました。
決算結果は会社の公式発表で開示され、本年度の株主への配当を実施しないことも確認されました。この報告は、中国最大級の不動産企業が直面している深刻な流動性と収益性の課題を明確に示すものとなりました。
万科の年間売上高は前年比32%減の2334.3億元に減少しました。収益性の崩壊はさらに顕著で、売上総利益は95.5%減のわずか12.6億元にまで落ち込みました。純損失885.6億元は、前年の494.8億元の赤字から大幅に拡大しており、1株当たり損失は7.45元となりました。
これらの数字は、長引く住宅市場の低迷、信用条件の引き締め、不動産価格の下落に苦しむ中国の開発業者にかかっている莫大な圧力を裏付けています。万科の状況は、政府系支援を受ける建設業者でさえ生き残りをかけた闘いを続けていることを浮き彫りにしており、金融不安の連鎖や世界第2位の経済大国におけるシステムリスクの可能性に対する懸念を高めています。
開発業者の財務健全性を詳細に分析すると、貸借対照表における深刻な緊張が明らかになります。万科の純負債比率は123.5%に急上昇し、年初から42.9ポイント増加しました。有利子負債総額は3584.8億元に達し、グループ総資産の35.1%を占めています。
同社は年内に208.3億元の追加の棚卸資産評価引当金の計上を余儀なくされ、これらの引当金の合計残高は266.4億元に達しました。これは、市場低迷に伴う保有不動産の価値下落を反映しています。引当金の計上にもかかわらず、棚卸資産総額は28%減の3737.4億元となり、収益性には大きな犠牲を払ったものの、資産の売却にある程度の進展があったことを示唆しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。