主なポイント:
- イーライリリー株はGLP-1の継続的な勢いで5.35%上昇
- ノボノルディスクは経口Wegovyが新たな患者を獲得し5.24%上昇
- 肥満治療薬セクターは需要見通しの強気を受けて広く急騰
主なポイント:

イーライリリーとノボノルディスクは木曜日にそれぞれ5%以上急騰し、減量薬株の全面高を主導した。
「GLP-1市場は予想を超えて拡大を続けており、経口製剤が新たな患者層を開拓している」と、Edgenのヘルスケアアナリスト、サム・ゴールドスタイン氏は述べた。
イーライリリー(LLY)は5.35%上昇し、12カ月の上昇率は45%を超えた。同インディアナポリス拠点の製薬会社は、ZepboundやMounjaroを含むGLP-1フランチャイズを原動力に、昨年末に製薬企業として初めて時価総額1兆ドルに達した。ノボノルディスク(NVO)は5.24%上昇。リリーのZepboundとの競合や次世代薬CagriSemaの臨床的後退が株価を圧迫し、過去2年間で68%下落した局面から回復した。
この急騰は、肥満治療需要が今後も数百億ドル規模のビジネスチャンスであり続けるとの投資家の確信を示している。リリーは2026年の収益を820億〜850億ドルと予測(中間値で28%増)。一方、ノボノルディスクの経口Wegovy錠剤は、注射治療を避けていた新たな患者層を引き寄せている。
リリーのパイプライン拡大
リリーはリードを拡大するために積極的に投資を行っている。5月26日、同社は3つのバイオテクノロジー企業に対する38億3000万ドルの買収を発表。その内訳は、Curevoの帯状疱疹ワクチン候補に15億ドル、Vaccine CompanyのEBウイルスプログラムに15億5000万ドル。4月には、希少血液がん治療薬を手がけるAjax Therapeuticsに23億ドルを投じた。現在、42の第3相試験と32の第2相試験を実施中である。
ノボノルディスクの巻き返し策
ノボノルディスクは強力なパイプラインで反撃に出ている。経口セマグルチド(Wegovy錠剤)は注射を避けたい患者の間で人気を博している。同社は現在第3相試験中の単一分子GLP-1/アミリンデュアル作動薬Amycretinや、中国で有望な第2相結果を示した3標的消化管ホルモン作動薬UBT251を推進中。これらの候補薬は、デンマークの製薬大手がリリーのZepboundに奪われた市場シェアを回復する一助となる可能性がある。
市場全体の状況
セクターの急騰は市場全体の上昇と同時に発生した。S&P500は0.2%上昇、ダウ工業株30種平均は841ポイント(1.7%)上昇。小型株で構成されるラッセル2000指数は1.4%上昇し、米国債利回りは低下、10年物利回りは4.46%に低下した。
両社の急騰は、投資家がゼロサム競争ではなく、拡大する肥満治療市場から両社が恩恵を受けると見ていることを示している。リリーにとっての主要な触媒は、製造能力の拡大と有効性での優位性維持である。ノボノルディスクにとっては、経口Wegovyの上市と今後の四半期に予定されるAmycretinの臨床データが、リリーとの差を縮められるかどうかを左右する。両株とも、米国市場での臨床試験結果や価格設定の動向に引き続き敏感である。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。